井戸知事が、県職員に、給与がどうあれ「県民福祉向上の一翼を担う意欲のある人を求めて」いるそうだ。
よくもまあ言えたものだ。
自分が先頭に立って「県民福祉切捨て」のための「新行革プラン」をつくっておきながら。
誰にでもわかるこんな二枚舌発言をせずにおれないところに、この県政の末期的症状があらわれている。
どうせなら「兵庫県は県民の雇用を担う意欲のある企業を求めている」「補助金の額で判断するような大企業なら兵庫県に来なくてもいい」ぐらいは言えないものか。
まあ、言えるわけがないわな。
報酬第一の人お断り 井戸・兵庫県知事(神戸新聞、2月13日)
危機的な財政状況に陥っている兵庫県は、二〇〇八年度から取り組む新たな行革で、県として初の本給カットなどに踏み込む職員給与減額を決めたが、井戸敏三知事は十二日の会見で、「人材確保への影響」について「全く心配していない。県民の福祉向上の一翼を担う意欲のある人を求めており、給料の額で判断するような人なら県庁に来なくてもいい」と強調した。(小森準平)
一方、実際に給与が減額される職員に対しては、「財政再建をきちんと成し遂げて、元気で安全・安心な兵庫をつくることに協力していただけることになり心から感謝している。一緒に頑張っていこうと呼び掛けたい」と述べた。
県は〇八年度から十一年間の行革で、職員給与千六百億円の削減を打ち出し、本給の一律3%カットなどの給与削減策を昨年十一月に労働組合に提示。今月六日、本給は役職に応じて7-2・5%カットする-など若年層に配慮する修正を加えた上で、〇八年度分について妥結した。年収では全職員平均で三十三万円の減となる。
コメント