インドとアフリカ14ケ国、アフリカ連合(AU)の首脳会議が閉幕した。
いわゆる経済大国の視線から、その対象としてとりあげられることの多いアフリカだが、当のアフリカ諸国自身の世界に対するまなざしと行動の戦略はどうなっているのだろう。
多様性を認め協力 印・アフリカ会議閉幕 核廃絶へ交渉要求(しんぶん赤旗、4月11日)
【ニューデリー=豊田栄光】当地で開催されていた第一回インド・アフリカフォーラム首脳会議は九日、「デリー宣言」と「協力の枠組み」の二文書を採択し閉幕しました。
同会議には、インドとアフリカ十四カ国、アフリカ連合(AU)が参加し、経済協力をはじめ政治、安全保障、教育、貧困撲滅、文化など多くの分野でパートナーシップを強化していくことで合意しました。
「デリー宣言」は、パートナーシップは平等、相互尊重、相互利益にもとづくものであるとし、協力の前提として「異なる社会・経済体制、その発展段階の違いを含む多様性を認める」ことを強調しました。
同宣言は、国連安全保障理事会や国際金融システムの改革を主張。また「全世界的で、差別のない、検証可能な核兵器の廃絶は世界の安全保障を高める」と指摘し、核兵器廃絶へ向けた交渉を要求しました。
会議終了後の共同記者会見でインドのシン首相は、「インドは(アフリカの資源獲得で)中国と競い合うつもりはない」と述べ、今回の首脳会議が対中対抗策との見方を否定しました。
AUのコナレ委員長は「私たちは百メートル、千メートル、マラソンと対等なパートナーとして競い合う準備をしなくてはならない」と語り、インドからアフリカへの一方的支援の枠組みにはしない点を強調しました。
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