サウジアラビアが、政府系ファンドを立ち上げる。
狙いは株式投資とともに、外資の誘致による技術と雇用の創出らしい。
サウジ、5600億円でファンド・日米欧の企業に重点投資(日経新聞、5月7日)
【ドバイ=加賀谷和樹】サウジアラビアのアッサーフ財務相は6日、資産53億3000万ドル(約5600億円)の投資ファンドを近く立ち上げると表明した。高い技術を持つ日米欧の製造業などに重点投資、サウジへの技術移転を促す。株式投資で高利回りを狙うとともに、増加する若年失業者に職を与えるためファンドを通じ外資を誘致する。
首都リヤドでの講演で明らかにした。石油収入の拡大が続くサウジが日米欧の優良企業への本格的な投資に乗り出すことで、世界の投資資金の流れに大きな影響を及ぼす可能性がある。
財務相は中東の衛星テレビ局に対し重視する投資対象に「技術部門」を挙げ、「国際的な企業と連携してサウジに技術を引き寄せたい」と述べた。世界に展開する日米欧の製造業やIT(情報技術)関連企業が念頭にあるとみられる。サウジは若年層の雇用を創出する手段として、日本に自動車、家電産業の進出を強く要請している。
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