9月17日は、6時起床の朝であった。
もちろん眠い朝である。
特殊栄養ドリンクをクピリとやって、
それでも、7時には外に出る。
7時30分、梅田のビッグマン前に無事まにあう。
9名全員がそろったところで、
ターミナルへ移動。
本日の貸し切りバスに乗りこんでいく。
今日は、4年ゼミの夏旅行。
「卒論」とか「卒業」ということを
誰も決して口にしない、
そういう暗黙の合意に支えられた
楽しい、楽しい旅行である。
9時には、早くも、
滋賀、菩提寺のサービスエリアに降りていく。
車中「天才の人」から、「報告書の人」へ
さらに「古典書評原稿の人」へと
変態していく。
11時前には、水晶浜に到着。
キレイな浜と、海と、空である、
だが、その向こうに見えるのは大きな原発。
「事故」や「汚染」の文字が、
どうしてもアタマをよぎってしまう。
ここで、デジカメの電池が切れ、
以下、すべての写真はケータイカメラのものとなる。
12時ちょうどには、
南条サービスエリアにたどり着き、
ここで昼食をとっていく。
ミニソースカツ丼を横におき、
越前そばをゾゾゾゾゾ。
その名も「福井名物セット」。
目の前では、
ピリ辛ラーメンに挑戦したEへぃが、
鼻の下にこまかい汗をうかべていた。
バスの中で20分ほどウトウトし、
2時には、永平寺への到着となる。
予定の時間に遅れていたので、
早足でサクサクと寺の各部をながめていく。
じつにキレイなお寺である。
山のミドリや、空の青とも
よくなじんでいる。
だが、学生たちは、
あちこちに見える「菊の紋章」
が気になるらしい。
入り口でもらったパンフレットを開いてみるが、
天皇家との関係については、
とこにもふれるところがなかった。
学生たちは、土産物屋で、
ソフトクリームを手に入れ、満足。
今日は、夏であるかのように日差しが強い。
3時すぎには、東尋坊に到着。
こちらも、見事な景色である。
30分ほどブラブラ歩き、
次は、すぐ近くの「雄島」へ移動。
長い歩いて橋を渡った
島のすぐ入り口に「大湊神社」の鳥居がある。
ここから階段をゼエゼエ上がると、
島のてっぺんに本殿がある。
この本殿の正面には
昔ながらの古い鳥居があり、
まっすぐ東尋坊の方を向いている。
かつて、そこに住んだ人たちが
この神社をつくったということか。
しかし、ここでも、大きな原発が目に入る。
真っ白い灯台を右手に見ながら、
島をグイグイ、
時計回りに歩いてみる。
ちょうど一周するころには、
すっかりカラダが汗ばんでいた。
5時ちょうどには、
芦原温泉の本日の宿に
ようやく到着となっていく。
部屋に入り、
ケータイ写真を、すべてメールでパソコンに送り、
せっせとこれを整理する。
あわせてパソコンメールをひらいてみると、
半年先の講師依頼がポツリ、ポツリ。
そんな先のことはわからないのだ。
さて、どうしたものだろう。
6時すぎ、暗くなり始めた
宿のまわりを探索してみる。
温泉街にはつきものの
ストリップ劇場を、ここでも発見。
その名も「芦原温泉ミュージック」。
30年以上も前の
「鶴光でおま」を思い出す。
キョロキョロしながら前を通ると、
中から「いらっしゃい」と
明るい男の声が飛んできた。
そのすぐ近くにあったのは、「芦原温泉屋台村」。
こちらは、ホルモン焼きなど、
小さな居酒屋がならぶ
健全な酒飲み横町
ということであった。
宿にもどり、7時から食事をとっていく。
旅行の手配はすべて旅行係(特にMこ)が行ったが、
本当に食べきれないほどの
豪華版の料理の膳であった。
学生たちは、大騒ぎをしながら
カニの岩塩づつみを木槌でなぐり、
それを写真に収めていた。
9時ちょうどには、
満腹のハラをかかえて、部屋にもどる。
明日の出発は8時であり、
朝食は7時からとなっている。
今夜は、早めに眠っていこう。
今日の睡眠導入剤は、
「そば焼酎・雲海」のアルミ缶。
入ったコンビニには
なぜか、「芋」がひとつもなかったのである。
本日の万歩計は、10859歩であった。
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