09年最初の読了本は、榊原英資『榊原式スピード思考力』(幻冬舎、2008年)であった。
この手の本は、生活のマンネリを反省するきっかけになる。
欄外の書き込みは、自分の課題にひきつけたものが多くなるが、ながめなおして見ると次のよう。
①「この人の本はすべて読もう」という、人間丸ごと読み読書法を定期的に。教養のためにも、対談など目前の仕事の準備のためにも。
②月に何度かは、大きな本屋をじっくり歩く。視野を広げるためにも、知的刺激のためにも、そして、ついでに万歩計のためにも。
③人間社会の現実である歴史をいつでも重視して学ぶこと。どんな書き物の中でも、講演でも。09年度の「経済学」「比較経済論」では、経済史に力点をおいてみるのもひとつの手。
④当面のマルクス本については、不足する翻訳書の入手、マルエン全集CD-ROMの活用、必要な論点の整理をザックリとでも先に行うなど。
⑤からだを動かすことを通じた知的活動の充実を。のべつ幕なし的ダラダラ生活を排するために。とはいえ、これについては、何を、どこに組み込んだものか。難問。
なお、この本で榊原氏は、憲法「改正」に異論を唱えている。これを明示したのは初めてだろうか。
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