9月8日、1時前には西大門刑務所に到着。
ここは「日帝時代」についての資料館。
刑務所そのものの復元も進められており、
展示の内容も、昨年とあちこち変わっている。
さらに今年は日本人向けに日本語で解説してくれる
ボランティアの方がいてくれた。
展示物についての日本語の「図録」もあり、
これはただちに購入していく。
日本と朝鮮半島との歴史の概要を大きく語った上で、
こまかい資料の解説に進んでいく。
受刑者を移送する際に、あまたにかぶせた深編笠の現物。
1919年の3・1独立運動後には、
3000人の受刑者が詰め込まれた。
たくさんの受刑者票が残されている。
投獄された方のうち2名が存命とのことであり、
その証言映像が流されている。
受刑者票の右端の方であろう。
独房のなかを、恐る恐る覗き込む学生たち。
こちらは当時の拷問用具を再現したもの。
からだをかがめた状態で、扉を閉め、
3日ほども放置すると、
全身がマヒし、あるいは精神に「異常」をきたすという。
こちらは死刑場である。
日本の植民地支配下で、
何人が処刑されたかについて、正確な記録は残っていない。
それでも研究者や市民運動家たちが、
1人1人、処刑者の特定作業をつづけている。
美しい山の手前に、大きなマンションがならぶ「住宅地」だが、
いままさに復元中の建物もあり、
さらに規模は大きくなっていきそうだ。
「これからの平和と友好を願っての
私からのメッセージと思っていただければ」。
ていねいな解説は、1時間ほどで終わりとなった。
その後、2時半まで、各自自由に館内を見学。
4年ゼミのKウスもやってきて、
すみからすみまで眺めていた。
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