「<小泉首相>参拝前、奥田氏に伝言託す…胡主席との極秘会談」(毎日新聞)。
「北京で昨年9月30日に行われた奥田碩・日本経団連会長(当時)と胡錦濤中国国家主席の極秘会談の内容が関係者の証言などで明らかになった」。
「会談時間の半分以上は小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題に割かれた」。
「奥田氏が首相のメッセージを伝えたのに対し、胡主席は参拝を批判、経済界から参拝見送りを促すよう求め、会談内容を公表しないことも提案した。奥田氏は10月4日に官邸を訪れて首相に報告したが、首相は神社の秋季例大祭初日の同17日に参拝した。ただし、モーニングや羽織はかまを着用した前年までのスタイルは改め、平服(グレーのスーツ)で参拝した」。
「奥田氏は『小泉首相は参拝するかどうかについて誰が聞いても答えず、聞いてくれるなと言う。衆院選で大勝し、何でもできる状況だが、参拝については葛藤(かっとう)があるようだ。首相から「私は親中派です」と伝えてほしいと言われた』と発言、理解を求めた。親書を手渡したとの証言もある」。
なるほど,靖国参拝についての中国と日本財界のやりとりは,ここまで深く,具体的なものであったのか。
とはいえ,「奥田氏は同年12月の会見で、平服での参拝に触れ、『小泉さんにとっては、あの場面では最良の選択をした。個人的には、最も評価される行動をとったと思う。小泉さんの姿勢をみんな理解していない。誰も言わないから私が言う』と述べていた」。
これでは中国側も納得できない。いかにも中途半端な仲介である。
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