増税がらみの新聞記事から。
竹中総務大自身が消費税増税論者だから,下の発言の意図は「構造改革の速度を落とすな」ということなのだろう。「あとは野となれ,山となれ」。
政府は14日、年金や医療など社会保障費の安定的な財源を確保するため、消費税を社会保障目的税化する方針を固めた。財政再建に不可欠な消費税率の引き上げに、国民の理解を得るのが狙い。近く経済財政諮問会議に提案して議論に着手、6月下旬に閣議決定する「骨太方針」への盛り込みを目指す。
社会保障費全体の国と地方の公費負担は2004年度で約26兆円に及び、これを消費税で賄うには税率を10%超へ引き上げる必要がある。目的税化しても大幅な税率引き上げが予想されるため国民の反発は必至で、実現まで曲折もありそうだ。
政府は、消費税率の引き上げ幅や時期、消費税収の国・地方への配分などについては、来年7月の参院選以降に本格的に議論する意向。実際の税率引き上げの検討などは、08年度税制改正以降に行われる見通しだ。 (共同通信) - 5月14日22時4分更新
竹中平蔵総務相は14日、松山市内で講演し、「財政が赤字で悪いときに増税のことばかり言う人は、かつて(不景気のときに)公共事業を増やせと言った人と同じ考えだ」と述べ、谷垣禎一財務相ら増税論に傾いている勢力をけん制した。
竹中氏は、経済を財政だけで解決しようとする考え方を「財政主義」と定義。バブル崩壊後の景気低迷期には、「財政主義者は財政を拡大して公共事業に頼った。そうしたことをやり、とんでもない財政赤字になった」と指摘した。
その上で、景気が悪くなっても、不良債権処理や規制緩和などの政策を総合的に行う「経済主義」が「改革の普通の考え方だ」と強調した。 (共同通信) - 5月14日18時49分更新
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