「安倍氏,8月15日は参拝せず 靖国争点,避ける狙い」(朝日新聞)。
「安倍氏は側近議員や学識経験者らの意見を踏まえ(1)総裁選などで靖国問題を争点化しない(2)参拝するかどうかは言わない(3)8月15日の参拝にはこだわらない――との方針を確認したという」。
今のところは,総裁選の乗り切り策の限りらしい。
とはいえ,仮に総裁選に勝てば,「参拝するな」の内外圧力はますます強くなるばかり。
いつまでも争点そらしで逃げられるものではないだろうに。
安倍官房長官は終戦記念日の8月15日に靖国神社を参拝しない意向を固めた。自民党幹事長だった04年、幹事長代理だった05年には終戦記念日に参拝したが、党総裁選を控え「靖国」が突出した争点になるのを回避する狙いがある。ただ、春秋の例大祭時の参拝は否定しておらず、首相に選出された場合の対応には含みを残している。複数の関係者が明らかにした。
安倍氏に近い関係者によると、安倍氏は側近議員や学識経験者らの意見を踏まえ(1)総裁選などで靖国問題を争点化しない(2)参拝するかどうかは言わない(3)8月15日の参拝にはこだわらない――との方針を確認したという。
靖国をめぐっては、小泉首相が8月15日の参拝を総裁選公約に掲げ、中韓両国との関係が冷え込んだ経緯がある。安倍氏はこうした状況を踏まえ「15日に参拝すれば総裁選で争点化し、国益に反する」と判断した。
安倍氏は6月のテレビ番組で「外交問題に発展する可能性があれば、そうならない努力をしなければいけない」と語るなど、靖国問題の争点化の回避を訴えてきた。
ただ、安倍氏は「靖国に祭られた近代以降の戦没者を追悼するには、太平洋戦争終結の日よりも春秋の例大祭が適切」というのが持論。8月15日は見送っても例大祭で参拝する可能性は残っており、靖国問題の打開につながるかは不透明だ。
一方、谷垣財務相は22日、津市内で靖国参拝について「さしあたっては控える」と記者団に語り、当面は参拝しない考えを明らかにした。
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