いろいろいっても大手4行を合計すると,過去最高レベルの利益である。
それでいて,もっと減税,もっと首切りを求めるその強欲は恐るべきもの。
「資本の論理」に歯止めをかけることができるのは,社会の抵抗の力だけである。
「三菱UFJ5000億円 「大手4行」最終益好調」(東京新聞,11月21日)
「大手銀行六グループのうち、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、住友信託銀行、三井トラスト・ホールディングスの四グループが二十日、二〇〇六年九月中間連結決算を発表した。最終利益は四グループ合計で一兆三百三億円となり過去最高だった前年同期(一兆千六百二十五億円)並みの水準を確保。三菱UFJを除く三グループは過去最高益を更新した。
四グループの最終利益は、融資先企業の業績回復で過去に積んだ貸倒引当金の戻り益を計上するなど、引き続き不良債権処理の一巡が貢献した。しかし、市場金利上昇による債券関係の損失が発生するなど、本業のもうけを示す実質業務純益は四社とも減益となり、課題も残した。日銀による七月のゼロ金利解除は、融資の競争激化により貸出金利の改善にはつながらなかった。
三菱UFJは貸倒引当金の戻り益を計上したが前期より減少。さらに、持ち分法適用会社の消費者金融大手アコムの赤字転落なども影響したため、最終利益は前年同期比28・7%減の五千七十二億円だった。
みずほも貸倒引当金の戻り益が貢献し、最終利益は同15・9%増加したが、債券運用が振るわなかったため実質業務純益が同約30%減の三千九百三十一億円となった。
住友信託銀の最終利益は同19・1%増の六百三十九億円、三井トラストは同14・2%増の六百六十九億円といずれも好調で、実質業務純益は微減にとどまった。
三井住友フィナンシャルグループとりそなホールディングスは二十二日に中間決算を発表する。」
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