安倍内閣の不支持率が支持率を上回り,
いよいよ自民党政治と国民世論との関係は,
小泉内閣以前への逆転を明確にしてきた。
問題は柳沢発言の一時的影響だけではない。
支持率は昨年10月以後,一貫して低下している。
こうなるといよいよ,はたして民主党はその対抗軸になりうるのか,
そこの具体的な情報提供が大切になる。
9条「改正」を先取りした防衛省法に,
なんとまあ「反対者ゼロ」が国会でのその姿なのだが。
安倍内閣不支持44%で初めて支持上回る(「日刊スポーツ」2月4日)
「共同通信社が3、4両日に実施した全国電話世論調査で、安倍内閣の支持率は40・3%となり、前回調査(1月12、13両日)から4・7ポイント落ちた。不支持率は5・2ポイント増え44・1%と、昨年9月の政権発足以来初めて支持率を上回った。支持率は一貫して下落を続けており、安倍晋三首相の求心力低下があらためて浮き彫りになった形だ。
女性を「産む機械」に例えた柳沢伯夫厚生労働相が「辞任すべきだと思う」と答えた人は58・7%。柳沢氏や久間章生防衛相の米国批判など閣僚の問題発言に首相が「適切に対応しているとは思わない」とした人は74・7%で、これらの問題が内閣支持率低下に拍車を掛けていることをうかがわせた。
今の政治について「信頼している」が4・5%、「ある程度信頼している」29・0%だったのに対し、「信頼していない」は23・3%、「あまり信頼していない」42・5%。政党支持率をみても「支持政党なし」の無党派層が39・8%と前回から9・5ポイント増え、政治、政党不信の高まりが鮮明となった。
就任後4カ月余りが過ぎた安倍首相の指導力に関し「期待通り」や「期待以上」との回答は計18・2%。「期待外れ」が42・8%、「初めから期待していない」が34・5%だった。
内閣不支持の理由で最も多かったのは「首相に指導力がない」(30・4%)で、前回から8・5ポイント上昇し、引き続きトップ。柳沢氏の進退に関する回答のうち「辞任する必要はないと思う」は20・2%、「どちらともいえない」も20・8%あった。
自民党中心の政権の継続を望む人は43・0%、民主党中心の政権を望む人は33・5%だった。」
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