兵庫県議会の会派構成模様の現状である。
自民党は過半数に達しない可能性が高いようだが,それはオール与党県政の運営にどのような新しい問題を生むのだろう。
あるいは何も生まないのか。
県会会派構成決まる 自民、過半数維持に躍起(神戸新聞,4月19日)
改選後初となる県会(定数九二)の各会派代表者らによる会合が十八日開かれ、新任期での会派構成の方針が示された。最大会派の自民は四十三人まで固めたが、依然、過半数となる四十七人の獲得に見通しはついていない。会派の届け出期限まで約一週間しかなく、過半数維持を目指す自民の多数派工作は一段と過熱している。(小山 優)
自民は公認・推薦で当選した三十八人のほか、高橋進吾=神戸市東灘区▽仲田一彦=三木市▽北野実=姫路市▽宗行恭義=(旧)飾磨郡▽原哲明=淡路市=の五氏が会派入りし、四十三人に。この日の会合では「さらに増える可能性がある」と報告した。
自民は無所属四人との交渉を進めているが、選挙区が重複する公認・推薦組への説得が難航しているほか、「自民と戦ったばかりなのに、早々に自民入りはできない」と話す新人もいるといい、ベテラン県議は「全員の会派入りは極めて微妙な情勢」という。
民主党を軸とする「ひょうご・県民連合」は新たに「民主党・県民連合」へと名称変更。公認・推薦で当選した二十一人のほか、無所属の新人一人が入る可能性を示唆している。しかし、この新人には自民側も関心を寄せており、自・民の綱引きとなりそうだ。
公明は、無所属で初当選した新人篠木和良氏=川西市・川辺郡=を会派に加えるのに伴い、会派名も「公明党・県民会議」とする。
共産は五議席に減らし、十二年ぶりに議会運営委員会などでの表決権がない非交渉会派となる。
また、市民派を掲げて初当選した丸尾牧=尼崎市=と山田美智子=芦屋市=の両氏は新会派「みどりの風」を結成する。
政治団体「21世紀をひらく兵庫県政連合」から立候補した議員らでつくっていた「21世紀クラブ」はこの日の会合には出席しておらず、解消される公算。
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