中国関係情報のあれこれである。
中国経済のGDP伸び率は、過去およそ20年間、世界経済の3倍の高さになっている。
アジア開銀からの借款の21%を中国が占め、それは衛生・教育・農村などに投下されている。
農民層の所得も拡大傾向にあり、貧困者人口は減っている。
サービス貿易の拡大に向け、海外からの投資拡大など国家としての経済戦略をもつ。
いずれも、中国の経済社会をどう展望し、また実際の改革がどう進んでいるかを示すものといえる。
少数民族の対外解放を促すとあるが、これは経済生活の上昇を目指してのことではあろうが、当事者自身の意向を尊重する姿勢が、当然必要とされていく。
開放後の経済成長率は年平均9.67%(中国情報局、5月4日)
国家発展改革委員会の馬凱主任は、北京で「1978年の改革開放政策を始めてから06年まで、中国のGDP・国内総生産は年平均して9.67%の成長率を保っている。これは同じ時期の3.3%という世界経済成長率を大きく上回った」と強調した。
これは、馬凱主任がある報告会で述べたもので、これについて、「数年の発展を経て、中国は総合国力が大いに増強し、国際的地位も著しく向上し、経済総量も世界第4位に上がった。04年から、中国は世界で3番目の貿易国になった」と述べた。
アジア開発銀:対中国借款は16億ドル(中国情報局、5月4日)
アジア開発銀行は、このほど最新の「2006年アジア開発銀行年度報告」をまとめた。この中で、「06年に、中国がアジア開発銀行から借款した金額は16億ドルで、これは、借款総額の21%を占めている」と述べている。
アジア開発銀行によると、向こう数年間、アジア開発銀行が中国で展開する援助事業は、公共衛生、教育、農業、農村の発展、区域連携、インフラ整備および環境、資源保護などの分野に重点を置き、区域では中西部に集中している。
中国社会科学院農村発展研究所がこのほど発表した「農村経済緑書」は、「昨年の農民の一人当たりの純所得は3587元に達し、前の年より7.4%増加した」としている。
これは1997年から農民の純所得の実質成長率が初めて7%を超えたもので、昨年の予想を上回っている。
この「緑書」ではさらに「昨年の農民所得の増加は主に賃金の増加である。また、昨年末までの、農村の貧困人口は2148万人で、前の年より9.2%減少した」としている。
サービス貿易の成長率、年平均20%へ(中国情報局、5月3日)
国民経済と社会の発展計画では、2010年には中国のサービス貿易の輸出入総額は4000億ドルに達すると見込まれており、今後数年間のサービス貿易の輸出入額の年平均成長率が20%以上に達すると予測されている。
中国商務省サービス貿易局の胡景岩局長はこのほど北京で、「現在、中国のサービス貿易は世界ではトップクラスに入っておらず、この状況を改めるには、貿易の成長様式を転換し、サービス貿易を拡大させ、貿易総額の中におけるサービス貿易の比重を高めると同時に、その貿易量の増加と収支のバランスを考慮しなければならない」と述べた。
胡景岩局長はまた「中国政府は、サービス貿易の発展奨励政策を制定し、法的システムを整備すると同時に、対外的なサービス業を一層開放し、外国企業による投資を奨励していく」と述べた。
中国、少数民族の対外開放を促す(中国情報局、5月2日)
国家民族事務委員会は、このほど、中国は、少数民族と外国との交流や協力を行うプロジェクトをこれから実施し、少数民族の対外開放を促していくことを明らかにした。
このプロジェクトには、少数民族を世界の紹介する場を設けること、少数民族を紹介した外国語の図書や雑誌を出版すること、中国少数民族国際芸術祭を主催することなどが含まれている。
中国には55の少数民族が存在するが、主に辺境地区や山間地泰に集まり住んでおり、そのうち、33あまりの少数民族は隣国の同じ民族と隣り合って生活している。
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