政府がずさんな年金管理で、5000万件もの「不明」をつくった問題の解決に向け、財界団体が協力を申し入れたという。
選挙への不安もあってのことだろうが、申し出自体はありがたい。
しかし、それを「オールジャパン」と評する首相の視野には、肝心の「国民」が入っていない。
もっとも、味方の少ない首相ではあるが。
経団連会長ら「年金記録、企業も確認」・首相に表明(日経新聞、6月29日)
安倍晋三首相は29日午前、御手洗冨士夫日本経団連会長、山口信夫日本商工会議所会頭と首相官邸で会談した。御手洗氏らは公的年金保険料の納付記録漏れ問題を巡り、企業ごとに相談窓口を設けて年金記録を確認する考えを表明。首相は「財界の協力で、それぞれの企業に(年金記録を)取りまとめてもらう大変ありがたい申し出をいただいた。オールジャパンで問題を解決する体制が整った」と感謝の意向を示した。
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