兵庫県の経済事情についての統計である。
製造業を推進力に景気は上向きだが、しかし、先行きは依然不透明。
そもそも兵庫県民は貧乏すぎる。
兵庫県が二十九日発表した四月の県景気動向指数は、活発な生産や投資を受けて、景気の現状を示す一致指数が61・1%となり、好不況の判断の分かれ目となる50%を五カ月ぶりに上回った。
数カ月先を予想する先行指数は28・6%と七カ月連続で50%を割り、県統計課は「景気は上向きに戻りつつあるが、先行きは依然不透明」としている。
一致指数は、大口電力消費量や有効求人倍率など九つの指標のうち、半数超が三カ月前の数値を上回れば「好況」と判断される。
今回、鉱工業生産指数が六カ月ぶりにマイナスからプラスに転じたのをはじめ、製造業の企業収益率や輸入通関実績もプラスに。大口電力消費量は二カ月連続でプラスとなった。
一方、着工建築物床面積と所定外労働時間指数がマイナスに転じた。(小林由佳)
県内GDP、5年連続成長 06年度実質(神戸新聞、6月29日)
兵庫県が二十八日まとめた二〇〇六年度の実質県内総生産(県内GDP)は二十一兆千五百九十七億円、前年度比の経済成長率は2・1%で、〇二年度以来、五年連続のプラス成長となった。一般機械や電気機械などの伸びがけん引し、県統計課は「製造業に支えられた成長は今後もしばらく続く」とみている。
成長率は〇五年度の3・8%に比べ鈍化したものの、全国と同じ数値となり、「依然、高水準」(同課)。製造業の成長率は8・1%で、中でも一般機械(22・4%)、電気機械(13・5%)が目立った。
非製造業は0%と横ばいだが、〇七年一-三月期は0・5%と若干伸びた。個人消費の伸びを示す民間最終消費支出や、民間企業の設備投資なども好調に推移した。
四半期ごとに発表している一-三月期の県内GDP(速報値)は五兆三千六百十二億円、前年同期比1・9%増と十三期連続プラス。暖冬で春物衣料の売れ行きやレジャーなどが好調だったため、民間最終消費支出が1・8%伸びた。(小林由佳)
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