12時前には、日本大使館前に到着となる。
ここが水曜集会の会場である。
例によって、ひとつの窓も開いていない。
今年は、集会の前面に立ち、
用意した横幕をひろげていく。
集会の主催は韓国挺身隊問題対策協議会だが、
毎週の運営はいろんな団体が行っている。
今回は民主労働党の女性部である。
「安倍内閣はもう長くない」との演説があった。
横幕に書かれた文章は次のとおり。
「侵略戦争の事実を隠して日本の未来は見えますか?」
「事実と向き合うことが平和への第一歩!!」
mixi で相当に議論した結果の文である。
ハルモニたちのうしろには、
韓国の若い生徒もならんでいる。
少しだが中学生も参加しており、
恥ずかしそうではあったが、しっかりマイクを握っていた。
集会での発言の様子は、金さんと沈さんが、
あらかた翻訳をしてくれる。
個人で書き込んだ言葉には、
平和憲法を守る願いが少なくない。
力強く、日本大使館に抗議の声をぶつけるハルモニたち。
「ナヌムの家」だけではなく、
各地のハルモニが、毎週ここに集まっている。
前に出て、3人のメンバーが発言していく。
おそらくは6時間以上をかけて用意した文章である。
それを、村山さんが翻訳していく。
集会の中でも「感きわまって」と、涙を流す学生がいた。
今年は、とても涙が多い旅行である。
最後に、安倍首相の耳にチョウチョを貼り付けるという企画があった。
チョウチョはハルモニの声ということである。
うしろは多少つまっていたが、見事にカメラ目線でポーズをとる。
こちらの要請どおりである。
1時間の集会の後、参加したハルモニ全員と
記念写真を撮らせていただく。
熱気の見える一枚となった。
終了後、集会参加者が集まる、いつもの食堂に入っていく。
ワイワイと、にぎやかにやっているところに、
「安倍首相退陣表明」のニュースがとび込んでくる。
不思議なめぐりあわせがあるものである。
ここでは、政治が変わることの一端を
みんなで一緒に体験することにもなった。
「ハルモニの声が、少しはとどいたのかしら?」
すぐにテレビのスイッチが入れられる。
NHKのBSニュースが見れるのである。
2時30分、ホテルにもどり、Tシャツ姿での記念の一枚。
さて、韓国のみなさんに、
ワルモノの姿は、一体どのように映ったのだろう。
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