オーストラリアの上院に提出されていた「慰安婦」決議だが、与党の反対で否決された。
「女たちの戦争と平和資料館」のMLに流された情報によると、2月28日にも、ボブ・ブラウン上院議員(緑の党)の発議で上程されており、その時には、賛成34、反対36の僅差で否決されたという。
今回の賛否の数については、まだ情報はない。
従軍慰安婦決議案を否決 オーストラリア上院(USFL、9月19日)
オーストラリア上院は19日、第2次大戦中の従軍慰安婦問題で日本政府に公式謝罪と補償を求める決議案を、与党の保守連合(自由党と国民党)の反対多数で否決した。野党労働党や緑の党などが賛成に回った。オーストラリア議会で従軍慰安婦決議案が否決されたのは3度目。
同国には、オランダ植民地のジャワ島(現インドネシア)でオランダ人家庭に生まれ、日本軍に捕らわれて慰安所に送られ、戦後オーストラリアに移住した女性がいる。この女性は今年2月、米下院の小委員会が開いた公聴会で証言した。7月に米下院が従軍慰安婦問題での公式謝罪を求める決議を可決したため、オーストラリアの支援者などの間では採択への期待が高まっていた。
オーストラリア国立大のテッサ・モーリス=スズキ教授(日本史)は「与党側には、友好国で主要な貿易相手である日本を批判したくないとの思いがある」と指摘している。(共同)
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