ブッシュ政権は、最大の軍事予算をかかげているが、これへの反発も強くなっている。
さて、数名の次期大統領候補は、これにどう対処するだろう。
アメリカの今後を見る上で、重要なポイントとなる。
米予算教書 軍事予算は大戦後最大 イラク・アフガン 戦費確保に苦心(しんぶん赤旗、2月6日)
【ワシントン=鎌塚由美】ブッシュ大統領が四日、議会に送った予算教書の軍事予算は、「第二次世界大戦終結以後で最大」(米紙)となりました。イラク・アフガニスタン戦費は別途、追加予算で要求するだけでなく、本予算にも計上するなど、戦費確保に苦心しています。
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四日、国防総省で記者会見したゲーツ国防長官は、予算教書は「現在の紛争に勝利するのに必要な財源を提供し、国家が今後、直面するかもしれない一連の課題に国防総省が備える」ものであると説明しました。
本予算は、五千百五十四億ドル(約五十四兆六千三百二十四億円)となり、前年比で7・5%、三百五十九億ドル(約五兆七百三十四億円)の増加となっています。ブッシュ政権は二〇〇一年の就任以来、本予算額を継続して拡大し、この七年間で「74%近く増加」(ホワイトハウス)しています。
ブッシュ政権が「対テロ戦争」の名の下に遂行してきたイラク、アフガンでの戦争の費用については、追加予算で七百億ドル(約七兆四千二百億円)を要求。これは〇九年度の最初の数カ月分のみに限定したものです。
〇八会計年度では、国防総省が求めた「対テロ」戦費、一千八百九十三億ドルのうち、議会はこれまで46%の八百六十八億ドルを承認。国防総省は、残り一千二十五億ドルを早急に承認するよう議会に強く迫っています。
国民世論の圧力から、イラク・アフガン戦費については、議会がかつてのように容易に承認できない事態が生まれています。ブッシュ政権は今回、戦費の一部を本予算に計上し、予算の確保を図っています。四日に記者会見したジョナス国防次官(財政担当)は、海兵隊員および陸軍兵士の増強費や、イラクでの米兵士殺傷に対して使われている簡易爆発物(IED)への対応経費も計上されていると説明しました。
このほか、ミサイル防衛予算に百四億ドル(一兆一千二十四億円)を計上。宇宙関連予算では、「宇宙での指導性を維持する」として、宇宙基盤への投資費に百七億ドル(一兆一千三百四十二億円)を盛り込んでいます。
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