3月21日は、9時起床の朝であった。
特殊栄養ドリンクで今日の人生を開始し、
さっそく「本づくりの人」となっていく。
第2章をさらに見なおし、
カシャカシャ整理を進めていく。
1時半には、まずこの部分を東京方面にガッシン。
90年代後半以降の
東アジアを舞台とした自立と支配の衝突がテーマである。
結局は、アメリカの側が
対中・対東アジア政策の転換を余儀なくされ、
それが靖国問題の鎮静化という形で
日本の政治にも押し寄せる。
昼食に、スパゲティをサクサクつくるが、
チーズのビニールをはがし忘れ、
そのままモグモグ食べてしまう。
おかけで、夕方まで、ハラの中から
ビニール臭があがってくることになっていく。
ようやく、アップされたようである。
学習推進の仕掛けを、
もっと、もっとつくっていかねば。
つづいて「本づくり第3章の人」となっていく。
とりあえずは、日本の「脱植民地化」過程の
特異性の補足から。
4時をすぎたところで、クリーニング゙屋に直行。
しばらく行方不明となっていた
薄手のコートなども発見する。
そして、ただちに家を飛び出していく。
「めざせリッツカールトンの人」である。
5時には、今年の謝恩会(卒業パーティ)が開始となる。
これが「最後の最後」の卒業儀式。
仕事にせよ、人間関係にせよ、
「今後の人生にはやりなおす勇気も大切だぞ」と、
乾杯の音頭をとりながらしゃべってみる。
中国留学中のNしょんをのぞく
8名が今年のゼミの卒業生。
全体をながめてみると、
今年は着物8に、ドレス2といった
割合だったろうか。
お決まりの「花束贈呈」には、
たくさんのカメラが向けられる。
大きな会場の片隅では、
最後の「演芸」もくりひろげられる。
小学生などがするような「卒業生のことば」というヤツである。
全員 「せーの! 先生、2年間ありがとうございました!」
あゆみ 「はじめての顔合わせ。5時間との闘いに耐えれるか心配でした」。
さやP 「初旅行は東京! 先生の朝寝坊、言い訳無用!」
全員 「言い訳無用!」
あき 「そしてメインの韓国旅行。
この経験を機に、私たちのできる事をやっていこうと思いました」。
とも 「その結果が本作り。もちろん100万部を超えるベストセラー!」
全員 「ベストセラー!」
とも 「一人ひとりが自分と向き合ういい機会となりました」。
ゆか 「ハロウィン! 去年も今年も汚れキャラ!
笑いだけは誰にも負けたくなかった」。
あや 「夏の旅行、北海道! 先生が私に飛び蹴り! せーの」
全員 「イカトリー!」
かなえ 「卒業旅行の台湾旅行!
台湾では、かわいいかわいい、ゆうしん君も一緒でとっても楽しかった」。
さよよ 「そして迎えた、卒業!
私たちは今日で先生のもとを巣立っていきます。せーの」。
全員 「先生のもとで勉強できたこと、とても幸せでした。
本当にありがとうございました」。
全員 「くれ~なず~むまちの~ ひか~りとかげの~なか……
(物真似のセリフをはさみながら歌がつづく)……
さり~ゆく~ あなたへ~ おくる~ことば~」。
あわせて、たくさんのプレゼントももらう。
花束に、リュックに、色紙に……。
2年間のゼミ生活をまとめた
写真豊富な手作りの冊子もあり、
それをつくるために昨夜は2時間くらいしか
眠っていないメンバーもあるとのこと。
なんとかこちらを「泣かそう」
という作戦だったと打ち明けられる。
新参にまで、プレゼントをもらう。
全体は7時すぎの「おひらき」であった。
「この店はいっぱい」「この店は高い」。
結局、となりのハービスのバーに入り込む。
それぞれに、学生時代を終えることへの不安があり、
自分の未来に対する期待がある。
「仕事は、結婚は、子どもは、10年後は……」。
答えのでるハズのないおしゃべりが、
グルリグルリと重なっていく。
すべてが自分の思うようになりはしないが、
予期せぬ現実にどのような対応をしていくか
そこに、それぞれの力と個性があらわれる。
夏の同窓会には、
早くも、違った姿が見られるのだろう。
10時30分には「じゃあ、また」とする。
11時すぎの帰宅であった。
2つの花束をさっそく花瓶に生けかえて、
夜をチビチビすごしていく。
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