中国とロシア両首脳による共同声明。
アメリカのミサイル防衛計画を批判しながら、国連憲章の精神にそった行動が強調されている。
あわせて、こうした声明が、それぞれの国のあり方を問い返す機会ともなることを期待したい。
国連憲章の原則を重視 中ロ首脳会談 共同声明を発表(しんぶん赤旗、5月25日)
【北京支局】ロシアのメドベージェフ大統領は二十三日から二日間にわたって中国を訪問し、二十三日に胡錦濤国家主席と会談しました。両首脳は両国の「戦略的パートナー関係」を改めて確認。会談後に「重大な国際問題についての共同声明」を発表し、米国が推進するミサイル防衛(MD)計画について「国家間の相互信頼と地域の安定にマイナスになる」と懸念を表明しました。
声明は世界情勢に関して、「単独主義と強権政治が依然として存在している」と指摘。世界各国が国連憲章の精神と原則に沿って行動することが重要だと強調し、内政不干渉や平等互恵など国際政治の基準を厳格に守るべきだと訴えています。
イランや北朝鮮問題について「対話による解決」を強調しています。
会談で胡主席は、両国の政治的協力関係の強化のほか、国際問題で「平和と繁栄を推し進め、調和のとれた世界を建設しよう」と訴え、メドベージェフ大統領も同意しました。
会談で胡主席は四川大地震へのロシアからの各種の援助に感謝を表明。メドベージェフ大統領も今後さらに支援を続けていくと表明しました。
メドベージェフ大統領は七日の就任直後の訪問国として中国を選び、プーチン大統領時代からの中国との友好関係を確認しました。
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