論文のページに、「『構造改革』とは何だったのか-世界の大きな転換の中で」をアップしました。
新日本婦人の会『月刊・女性&運動』2009年6月(第322号、6月1日)、6~9ページに掲載されたものです。
以下、いくつかの箇所の抜粋です。
「こうした状況のもとで急がれねばならないのは、『構造改革』への国民的な総括であり、その総括にもとづいて新しい日本の進路を見いだすことです。『構造改革』の継承をもはや許さないという決意を込めて、それは『なんだったのか』と過去形で語ることは、いま大変に重要な問題の立て方になっていると思います」。
「日本に『構造改革』を求めてきた『新自由主義』の本家本元であるアメリカが、すでにその誤りを認めているわけです」。
「こうした経過を見ると、日本の『構造改革』は、①アメリカからの『新自由主義』的改革および公共事業拡大の圧力に端を発し、②財政赤字の拡大および財界主流の交代という新しい条件のもと、政策の重心を製造業多国籍企業により有利なものへと移行しながら、③国民への犠牲の転嫁を『改革』の名で合理化する大企業本位の経済政策、とまとめることができそうです」。
「EU各国が『社会的市場経済』と呼ぶルールある資本主義の優位性を誇っていることも重要です。底抜けの貧困を野放しにする『市場原理主義』の敗北と歴史的後進性は、不況対策の面でも浮き彫りになっているということです」。
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