茂木健一郎『脳が変わる生き方』(2009年、PHP)を読み終える。
いつもながら面白い。
というより、励まされる。
「今までの自分を、慣性でつづけていくのが一番楽なことですが、それをやってしまっては、人間の脳のもっともすばらしい能力である、可能無限を引き出すことができないのです」。
「例えば、科学者だというのなら、科学に人生を質入れしていたら、わかりやすい。大学の先生というのなら、大学に人生を質入れしていたらわかりやすい。でも明らかに、自分は、そういう在り方とは違う。何だかよくわからない。いったい何をやっているのかと思うでしょう。しかし、それでいいのだという気がするわけです」。
「何か書くことがわかっていて、書くわけではない。書いたらそのときはじめて、自分の考えていることがわかる。脳は、そういうふうにできている。とにかく、出力してみろということです」。
この本は、となりのコンビニで見つけて買ったもの。
諏訪大社の「御柱祭」の話が出てくるのも、「極楽」での話題とつながり面白かった。
酒巻久『朝イチでメールは読むな!』(2010年、朝日新書)を読み終える。
著者はキャノン電子の社長である。
経営者の立場から求められる社員像、あるいは会社での出世が当たり前の意欲になっている人に向けてのアドバイス。
とはいえ、こちらにとって、なるほどと思えるところがないわけではない。
「朝の時間を『メール漬け』で費やすのは、非常にもったいない。頭が冴えた朝は、メール対応という『受動的な』仕事から始めるのではなく、自分がやるべきもっとも大事な仕事から『能動的に』スタートするべきだ。朝イチから能動的に集中して仕事をすることで、その日一日の仕事の『質』と『効率』はぐっと高まる」。
「そこで、そういう人は、①達成すべき目標、②締切日時 この二つを手帳やメモ帳などに書き出し、いつまでに、何をすればいいのか、『目標』と『締切(期限)』をセットで管理する習慣を持つといい」。
職場での生活は、毎日の生活のすべてではない。
その点を相対化してながめるにはいい。
おや、外には雨が落ちてきた。
10時チェックアウトの今朝なのだが、
はて、学生たちはどういう「見通し」をもっているだろう。
コメント