分割してアップしています。
こちらが3回目の完結編。
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◆家主のOさん
幸いにも、家主であるOさんご家族皆様がご無事とのことで、2日間の作業の間に度々顔を出して下さり、涙ぐまれたり、お礼や私たちを気遣う言葉をかけて下さいました。
気仙沼市内で見送って下さる別れ際には、お礼の言葉とともに、「これで気持ちの整理をつけることができました。これから新たにたくさんの思い出をつくっていこうと思います。皆様もご家族のもとへ帰られたら、そのご家族との時間を大切になさって下さい。」と、大粒の涙を流しながらお言葉を頂きました。
その言葉の中には、これまでどれだけの痛みや深い悲しみ・苦しみを背負ってきておられるのか、また、その過程で「家族」というものがどれほど大切な存在であるかを噛みしめておられるように感じました。
◆参加者との交流のなかで
“解体される予定のOさん宅をどこまできれいにすればいいだろうか”という点について話し合いました。
作業1日目の終了時には家内の物は大方外へ出すことができ、あとは各部屋の隅にまとめて盛られた土を外へ出すだけという状態でしたが、最終的に家は解体されることから土はそのままにしておくこととなりました。
もちろん、解体されるのだから、土はそのままにしておいても問題はなく、そこに時間を費やすなら他にできることをしようという考えが一つ。
しかし、家主であるOさんの心情を考えると、いずれ解体する家であったとしても自らが暮らしてきた家であることに変わりはなく、作業がタイムロスしてでも土を出した方が、被災された方の気持ちに寄り添うボランティアになるのではないかという考えがもう一つありました。
被災の規模が大きく、他にも必要とされる作業が残っている中、どこでその折り合いをつけていくのか、集団活動である以上リーダーの指示に従うわけですが、参加者同士でそのような話し合いができたことはとても有意義でした。
◆最後に
“私達は「微力」ではあるが 決して「無力」ではない”
これを胸に、今後も無理なく自分に合ったかたちで、できることを継続的にしていければと思います。
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