ロフトがパート2650人中、希望者2350人を正社員にするという。
パートタイムの正社員は、日本では本当に珍しい。
待遇詳細の公開を望む。
生活雑貨のロフト、パートの希望者全員を正社員に(読売新聞、3月2日)
生活雑貨専門店を展開するロフト(本部・東京都新宿区)は、パートタイマー、契約社員、正社員の3区分を撤廃し、パートの希望者全員を16日から正社員にする。
小売業の人手不足感が強まる中、働き方次第で管理職などへ昇格できる道を開き、優秀な人材を確保する。パートから正社員への登用を積極的に進める企業は増えてきたが、パートを一括で正社員化するのは珍しい。
ロフトは現在、正社員約400人、契約社員約280人、半年契約のパート2650人が働いている。パートは店内レジや商品陳列などが主な仕事で、このうち2350人が正社員になることを希望している。
パートから正社員になれば、60歳定年制が適用される。これまで売り場責任者(リーダー)には契約社員、本部の幹部には正社員しかなれなかったが、能力や実績次第で登用される。勤務時間は現在と同じ週20~40時間の中から選べるが、リーダー以上は週32時間以上働く必要がある。
ロフトによると、職務制度の見直しで総人件費は約1割増えるという。
パートの大半を正社員に=16日から人事制度見直し-ロフト(時事通信、3月2日)
雑貨専門店ロフト(東京)は2日、現行の人事制度を見直して現状2900人ほどのパートと契約社員のうち、無期雇用を希望する約2350人について、16日から正社員とする方針を明らかにした。
パート、契約社員、正社員という区分を撤廃し、「同一労働、同一賃金」の実現を目指す。
ロフト、全パートを正社員化 短時間勤務でも(朝日新聞、3月2日)
雑貨専門大手のロフト(本部・東京都新宿区)は16日から、パート、契約社員、正社員の区分をなくし、無期雇用を希望する契約社員やパート2350人を正社員にする。非正社員の正社員への登用制度は広まっているが、多くは正社員並みのフルタイムの勤務者が対象。ロフトは勤務時間に関係なく正社員になれる仕組みで、短時間勤務の人も含め大規模に正社員化するのは珍しい。
同社の従業員は約3330人で、正社員が400人。1年契約の社員が280人、半年契約のパートは2650人おり、そのうちの2350人が正社員化を望んでいる。
新制度では、現在の全従業員を(1)店舗のレジやラックを担当する「フロント」(現行制度ではパート)(2)各売り場の「リーダー」(同契約社員)(3)会社や店舗全体のマネジメントを行う「基幹社員」(同正社員)に区分する。無期雇用を望む人は正社員とし、フロントから本部の部課長などの幹部になることも可能。正社員の条件に転勤は含まないが、幹部への昇進には複数店舗を経験するのが望ましいとする。16日以降の入社者は6カ月の見習い期間を経て、正社員か、有期雇用のアルバイトかを選べる。
パートは職能資格が3段階だったが、フロントは8段階に細分化。職能給の差額を時給で100円から250円ほどに広げ、能力を向上させた人を評価する。総人件費は1割増加する見込みだ。
勤務時間は、フロントは週20~40時間から選択。現行の契約社員と正社員は週40時間と定められているが、リーダーと基幹社員は9月から、週32~40時間の間で決められる。介護や育児の際に、役職を変えずに短時間勤務をしやすくなる。
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