今日(4月26日)は,講演ではなく講義である。
6時半から8時半まで,森ノ宮のアピオ大阪で,『ジェンダーと史的唯物論』の第2章「『資本論』の中のジェンダー分析」の解説をする。
4人の執筆者による,全4回の関西勤労協の企画である。
「マルクス主義フェミニズム」の議論を紹介し,さらにマルクス『資本論』の関連箇所を引用しと,かなりややこしい講義である。
しかし,ざっと70~80人の受講者の8割ほどをしめる女性たちは真剣で,あわせて,よく笑い,よくうなずき,よくペンを走らせる。
最後まで集中力が途切れないのは,「なにかをつかみたい」という熱意のあらわれなのだろう。
「まだ研究ははじめられたばかりです」「5年後,10年後の私の成長をあたたかく見もまってください」と,笑いをとってしめくくる。
終了後,何人かの方に,「あそこがおもしろかった」「いままでのつかえがここでとれた」と,具体的な論点をあげて声をかけていただく。
こういう直接の反応はうれしいもの。
発展途上のこの論文も,少しは世間の役にたちそうである。
最近のコメント