兵庫県は雨の中のメーデーとなった。
生活の大変さを実感するのに、連合と労連の区別はない。
ただし、「政治勢力の反転」をいうときには、財界の息のかかった「二大政党」の枠を越える「反転」が必要になる。
そこを、いっしょに考えていきたい。
格差社会の是正訴え 神戸などでメーデー集会(神戸新聞、5月1日)
メーデーの一日、連合兵庫と兵庫労連などはそれぞれ、神戸市内で大会を開いた。共通するテーマは「格差社会の是正」。パートの待遇改善や雇用の安定、長時間勤務解消などの訴えが雨空に響いた。
連合系の兵庫県メーデー神戸中央大会は午前十時から、神戸市中央区の大倉山公園で開かれ、約八千人(主催者発表)が参加。連合兵庫の北条勝利会長は「雇用の格差やワーキングプアの問題など、勤労者に痛みを押し付ける政治が続いている。暮らしの改善のため、政治勢力の反転をしなければならない」と気勢を上げた。神戸市内のタクシー会社で働く運転手(55)は「景気回復は全く感じられず、毎日お客さんを探すのに苦労している。政治家は『再チャレンジ』を強調するが、実際は格差が固定化している」と訴えた。
労連系の兵庫県中央メーデーは三宮・東遊園地に約二千五百人が集まって催された。兵庫労連の津川知久議長が「貧困と格差を是正し、安心して暮らせる社会をつくろう。憲法改悪は認めない」とあいさつ。貿易関係の会社員の男性(55)は「四十五歳以上の社員が、早期退職か会社に残るかを迫られ、残った場合でも給与をカットされた。給与は十年前に比べて一-二割減ったのに、サービス残業は増えている。生活は苦しくなる一方だ」と嘆いた。
また正午からは、「被災地メーデー」が神戸市兵庫区の湊川公園で行われた。
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