アメリカや財界が望む「アジア重視」路線に対して、麻生氏はネオコン流「民主主義の弧」を対置する。
アメリカの政治の変化に照らしてさえもの時代遅れに、自民党内部からも批判がある。
とはいえ、それが主流になれないのが、現在の自民党の実態である。
麻生外相の外交は「中国包囲網」 山崎氏が批判(朝日新聞、7月26日)
自民党の山崎拓元幹事長は26日、東京都内で講演し、麻生外相が昨年11月に打ち出した外交方針「自由と繁栄の弧」について「対中国包囲網となるので、安全保障の面から言っても適切ではない」と批判した。
「自由と繁栄の弧」とは、東欧から中央アジア、東南アジア付近にかけた地域の民主主義を発展させるため、この地域を重点的に支援する構想。山崎氏は「貿易立国・日本としては対中関係をますます重視していかざるを得ない。中国包囲網という発想は私は取らない」と語った。
山崎氏、「自由と繁栄の弧は対中包囲網」・外相を批判(日経新聞、7月26日)
自民党の山崎拓氏は26日の都内の講演で、麻生太郎外相が掲げる外交戦略「自由と繁栄の弧」を批判した。「価値観を共有する国、自由民主主義の国で弧をつくろうという定義だ。対中国包囲網になり、安全保障の面からも適切でない」と指摘。「日本の外交原則はあくまで国連中心主義と日米同盟とアジア重視でいい」と強調した。
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