7月20日は、9時前起床の朝であった。
いつもどおりの時間をすごし、
10時ちょうどには、新参を保育所に運搬・連行する。
JR「加島」から「尼崎」、「西宮」へ、
車中「靖国史観の人」となって移動する。
大学では、まず入学センターで、とある資料を受けとっていく。
教育開発センターへ顔を出して、
小仕事を、実にホンの少々こなす。
教務課へまわって、キャリアデザインプログラムの応募学生の数を確認。
少なくとも、応募総数は、コース定員を上回ったよう。
事務室で本を受け取り、研究室、経理課、学長室とまわって、
ようやく研究室に落ち着いていく。
この3月に卒業したゼミ生K元さんから本が届いている。
卒論のために持ち帰った研究室の本なのだが、
卒業式前後に体調をくずし、これを返すことができずにいた。
「ブログで見る後輩たちの活躍に元気をもらっています」と、
加古川のお菓子とともに、手紙をそえて送ってくれる。
仕事は忙しいようだが、充実しているようでもある。
得意のマイペースで、日々の自分を楽しんでほしい。
11時30分から「文献ゼミ-9条の会が育つ勢い」をやっていく。
K元さんにもらった、お菓子を全員で食べ、
さらに12時30分からは、このゼミの解散を惜しんで、
モリモリとピザを食べていく。
午後に英語のテストがあるもいるらしく、
右手にペン、左手にピザという学生もいる。
20名弱の集まりだが、ピザはL版5枚である。
届いた瞬間から、無言の本気食いがはじまっていく。
コーラは、店のサービスである。
もう少し健康に配慮した飲み物がもらえると、
さらに一層嬉しいのだが。
最後に残ったピザは、寮に住む学生がもって帰った。
「冷凍する」とのことだから、貴重な非常食となるのだろう。
かたづけが終わったころに、
「9条改正が改憲の中心ポイントというのはどういうことですか?」と、
学生が質問にやってくる。
「『海外で戦争のできる国』にふさわしく、
国と個人の関係、基本的人権や教育の内容などが
全面的に変えられていくということだよ」。
午後は、ネットのニュースを調べ、
つづいて、論文に使えそうな資料をかきあつめていく。
「冷戦」終結後のアメリカによる一国覇権主義の試みと破綻、
そして対東アジア政策の小さくない修正。
修正にさえ気づかず、依然として軍事力一辺倒の日本の同盟強化論、
核武装論。
靖国勢力の台頭に対するアメリカ政府の警戒心の強まりなど。
いくつかの資料を打ち出していく。
3時40分からはコムセンターで「セクハラ・アカハラ研修会」。
アカハラの話を、落ち着いて聞いたのは、
これが初めてであるかも知れない。
5時前からは全体教授会。
セクハラ防止ガイドライン改訂にまつわる活発な議論のさなかに、
相方から緊急電話がかかってくる。
「新参ダウン、相方ダウン」の知らせである。
これは帰らぬわけにはいかない。
世間が雨であることに驚きながら、ただちに大学を出て、
JR「西宮」から「加島」へ。
車中「靖国への警戒心の人」となって移動する。
帰ってみると、新参は、いまのところは元気である。
だが、目の周りに
「オレ、これから具合悪くなるから」という兆候があらわれている。
夕方、病院へいってきた相方は、喘息性なんやらという、
全治10日の新たな診断をもらってきたという。
来週からのわが社会生活は、
いったいどのような形態をとるものとなっていくのか。
適当にごはんをつくって、
適当に食べ、
適当に新参の尻を洗い、
適当にヤツを布団に落としていく。
週末は近場へ旅行の予定だったが、
これは完全キャンセルである。
いずれ、また、楽しい時間もくるのだろう。
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