中国は年内に世界一の貿易黒字、世界第二の輸出総額国となる見込み。
とはいえ、中国企業独自の国際競争力には課題が大きいというのが政府の見解。輸出の過半が外国資本によるものだから。
他方、個人による海外証券投資が開始されるという。その影響力もまた、次第に巨大化していくことになる。
商務部の于広洲副部長は18日、中国経済発展ハイレベルフォーラムに出席し、「貿易黒字は発展途上国が先進国を追いかける過程で普遍的に生じるもので、現状の増加速度から見て、中国は今年、世界一の貿易黒字国になる可能性が高い」との認識を示した。
于副部長の語った予測によると、現在の中国の輸出総額はドイツ、米国に次ぐ世界3位だが、2007年の数字では米国を超え、おそらく世界2位になる。データによると、06年の中国と米国との差は700億ドル足らずだった。現状の増加速度で計算すれば、今年の中国の輸出額は米国を500億ドル程度上回る見込み。
于副部長は、中国の貿易構造は徐々に改善されているものの、イノベーション力、マーケティング力、ブランド力が弱いという「三弱」現象は依然として存在しており、オリジナルブランドを持つ中国企業は20%以下で、オリジナルブランド商品の輸出は10%以下だと指摘した。大部分の企業は国際的なマーケティングへの投入が不足しており、オリジナルブランドを持つ輸出企業の海外における広告支出は平均300万元にも満たないという。
中国、資本規制を一段と緩和=個人も直接、海外証券投資可能に(時事通信、8月20日)
【北京20日時事】中国国家外貨管理局は20日、個人による海外株式市場への直接投資を、天津市の経済改革モデル地区である「浜海新区」で試行すると発表した。資本取引の規制緩和の一環で、巨額の外貨準備の急激な増加を抑制する狙いもあるとみられる。
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