消費者物価は前年比減、有効求人倍率は全国平均1.07に対して0.97。
兵庫県の「県民経済」は、あいかわらずの低調ということである。
消費者物価指数 3カ月連続で前年同月比減 8月、県内(神戸新聞、8月31日)
兵庫県が三十一日発表した八月の県消費者物価指数(速報値、二〇〇五年=一〇〇)は、総合で前年同月比0・4%下落の一〇〇・五となり、三カ月連続で下がった。前月比は0・7%増で三カ月ぶりに上昇した。
前年同月比は、エアコンや炊飯器などの「家具・家事用品」(2・7%下落)や薄型テレビといった「教養娯楽」(2・0%下落)がマイナス。一方、バーゲンの前倒し傾向で終了時期が早まったことから、「被服・履物」(3・7%上昇)は上がった。
前月比は、海外パック旅行を含む「教養娯楽」や野菜などの「食料」が値上がりした。
値動きが大きい生鮮食品を除く指数は、一〇〇・〇で、前年同月比は0・1%下落。前月比は0・3%上昇した。
■神戸市 3カ月ぶりに前月比0.8%増
神戸市が三十一日発表した八月の消費者物価指数(速報値、二〇〇五年=一〇〇)は一〇〇・四と、前月比で0・8%上がり、三カ月ぶりにプラスに転じた。前年同月比は0・2%の減少。値動きの大きい生鮮食品を除く指数は九九・九で、前年同月と同じだった。
項目別の前月比は、高温が続き、収穫量が少なかったネギ、レタス、エダマメなどが値上がりし「生鮮野菜」が10%の上昇。旅行シーズンで「教養娯楽」も2・2%上昇した。一方、エアコンなどのセールで「家具・家事用品」が0・2%下がり、引っ越しが多く住宅の家賃が下がったため「住居」も0・1%下がった。
7月有効求人倍率0.97倍 前月上回る 県内(神戸新聞、8月31日)
兵庫労働局が三十一日に発表した七月の兵庫県有効求人倍率(季節調整値)は、新規の求人、求職とも伸び、前月を〇・〇二ポイント上回る〇・九七倍だった。同局は「景気回復を受けて雇用情勢は改善傾向にある」としている。
新規求人は前年同月比0・1%増で、六カ月ぶりに増加に転じた。新規求職も0・9%増と、六カ月ぶりにプラスになった。
新規求人を産業別にみると、建設(前年同月比3・1%増)と運輸(25・4%増)などがプラスに転じた。製造業(10・3%減)はマイナスとなったが、同局は「(統計上は製造業に含まれない)派遣社員に切り換える動きが広がっているのではないか」とみている。
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