インドが核開発の協力相手を、アメリカのみにとどめるつもりがないことがはっきりした。
とはいえ、ロシアとの関係で軍事技術についても協力をするとのことになっている。
なぜ、いま核軍拡を押し進めねばならないのか?
ロシアとインド、原子力で協力拡大・首脳会談で一致(日経新聞、11月12日)
【モスクワ=坂井光】ロシアを訪問したシン・インド首相は12日、プーチン大統領とモスクワの大統領府(クレムリン)で会談した。双方は原子力の平和利用や軍事技術分野での協力拡大で合意。米国の一極支配に対抗するため、中国を含めた3国の関係を強化することでも一致した。
会談後、記者会見したシン首相は「我が国の核開発計画をロシアが一貫して支持していることに感謝する」と述べ、今後もロシアとの原子力協力を拡大することに期待を表明した。
インド・ロシア首脳会談、中国との3カ国関係強化(インドチャネル、11月12日)
モスクワのクレムリンでの首脳会談で、握手をするプーチン大統領とシン首相 11月12日、モスクワにおいてインドとロシアによる第7回定例首脳会談が開催された。冒頭マンモハン・シン首相とプーチン大統領が余人を交えずに2時間会談し、その後、両国代表団が加わり全体会議が行われた。インド外務省のメノン外務次官によれば、「今回の会談は暖かな雰囲気で行われ、真に心の通うものであった」とのことである。
会談終了後の合同記者会見で、シン首相は「印ロの戦略的関係はこれまで、幾多の試練に耐えてきた。本日の会談で我々は、さまざまな分野で両国関係を強化・発展させることに合意した」と述べ、両国の見解が常に一致しているとの点を強調し、今回のプーチン大統領との会談に満足の意を表明した。プーチン大統領も「あらゆる面で相互交流を促進することが利益に適うとの点を確認した」と述べ、今回の会談でロシア、インド、中国の三カ国の協力を強化していくことで合意したことを明らかにした。
また、両国政府代表は12日モスクワで首脳会談開催の機会を捉えて、月面探索のための宇宙船打ち上げ、麻薬密輸撲滅、ロシア保有ルピー建て債券の対印投資等に関する一連の協定に署名した。
なお、インドのメディアは、「シン、プーチン両首脳が2時間もの長きにわたって会談したことは異例であった」とするメノン外務次官の発言を引用し、「合同記者会見での両首脳の前向きな発言によって、一時伝えられた両国外務省間の気まずい空気は払拭された」と報じている。
原子力統括の国営会社設立へ=下院が法案採択-ロシア (時事通信、11月13日)
【モスクワ13日時事】ロシア下院は13日、原子力分野の民生、軍事両部門を統括する国営会社「ロスアトム」の設立を盛り込んだ法案を最終採択した。近く上院でも承認される見込みで、早ければ12月初めにプーチン大統領が署名、成立する。
ロスアトムは原子力庁を母体に設立され、民生用の原子力政策や核物質の安全管理のほか、軍事的な核開発も担当する。
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