3月11日、フィリピン下院の外交委員会が、日本政府に公式な謝罪と補償をもとめる「慰安婦」決議を、全会一致で可決した。
1998年以来のことらしい。
2007年4月に安倍首相は、アメリカ政府に向かって謝罪をしたが、もちろん必要なのは被害者たちへの謝罪である。
この「恥ずかしい国」の主権者として、道を正す努めをしっかり果たしていきたいものである。
従軍慰安婦で国会決議へ、日本に謝罪求める フィリピン(朝日新聞、3月12日)
フィリピン下院の外交委員会は11日、日本政府に対して、「従軍慰安婦」と呼ばれる太平洋戦争時の性暴力被害者への公式な謝罪と補償を求める決議案を全会一致で可決した。近く開かれる本会議でも可決される可能性が高く、日本に謝罪を求める同国初の決議となる。同様の決議は07年に米、カナダ、オランダの各下院と欧州議会で可決され、今回、フィリピンでの審議が本格化するきっかけとなった。
決議案は「日本で最近、93年に河野洋平官房長官(当時)が発表した元慰安婦に対するおわびと反省の談話を薄め、無効にしようとする動きがある」と指摘。日本政府が従軍慰安婦問題に対する責任を公式に認め、謝罪し、被害者に補償することを促すよう比政府に求めた。
この日の審議を元慰安婦の女性約10人が傍聴。被害者と名乗り出て運動を始めて16年。「やっと肩の荷が下りた」と、パナイ島出身の被害者エリサ・アルメソルさん(80)は涙を浮かべた。
元慰安婦の活動を支援する団体「リラ・ピリピーナ」によると、同会に名乗り出た被害者約170人のうち56人がすでに他界。支援者は「残された時間は少ない」と話す。
日本に公式謝罪促せ=慰安婦決議案を採択-フィリピン下院外交委(3月11日、時事通信)
【マニラ11日時事】フィリピン下院外交委員会は11日、第2次大戦中の旧日本軍による従軍慰安婦問題で、フィリピン政府に対し、日本政府に公式謝罪や歴史的事実、責任の受け入れを促すよう求める決議案を採択した。フィリピンで従軍慰安婦に関する決議案が採択されたのは1998年以来。本会議での審議日程は今後、議院運営委員会で調整する。
決議案は昨年7月末に米下院で従軍慰安婦決議が採択されたことを受けて、翌8月に女性政党ガブリエラのマサ議員ら7人が提出していた。委員会での採択について、同議員は「大きな一歩になる」と評価。クエンコ外交委員長は「(本会議でも)すべての政党の支持が得られると考えている」と語った。
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