9月12日、1時半すぎには、役場を出る。
(以下、写真はすべて
役場の許可を得てのもの)。
周辺を除染した土の仮置き場。
線量の高いものを中心につめるので、
ここの線量は、周辺より低い。
あの日のままに、ガレキが残る。
空は、こんなにキレイなのに。
津波被害が甚大だった、請戸地区の集会場。
セイタカアワダチソウで、家の跡も、もう見えない。
ここの線量は、福島市内とかわらない。
浪江町の汚染度は、
地域格差が大きくなっている。
請戸小学校の大きな時計。
津波で電源が落ちた時間のまま。
あの日は卒業式の最中だった。
津波で、床が抜け落ちた。
水は2Fにまで、届いたとのこと。
先生たちの見事な指示で、
子どもたちは全員逃げきった。
英語の勉強の工夫の跡。
2Fの教室からは原発が見えた。
ネズミやコウモリの糞がたくさん。
人が住まねば、民家もこういう具合になる。
廊下に埋め込まれた絵。
流されてきたクルマ。
クーラーの上にあったトリの巣。
季節がいくつもめぐった証。
外には、立派なプールもあった。
水にすべてをもっていかれた、1F部分。
天井も完全にはがされている。
ほんの20分ほどだが、
とても長く感じた時間。
波の音しか聞こえない、静かな請戸小学校。
子どもたちが逃げた丘(城跡)。
家があったことを知らなければ、
むしろ、キレイなだけの景色である。
浪江町を出る前に、線量のスクリーニングをしてもらう。
低線量地に、短時間入っただけなので、
クツの裏だけのチェックとなる。
あえて全身チェックをしてもらう学生も。
いずれも、まったく問題なし。
貸し切りバスの窓には、
こうした許可証がおかれていた。
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