9月2日(日)は、8時起床の朝であった。
ようやく確保した「すじこおにぎり」を前にするが、
期待に反して「醤油漬」。
最近は北海道でも、塩派だけでなく、
醤油派が勢力を伸ばしているらしい。
これも時代の流れであろうか。
ネット情報をカシャカシャやって、
10時には、ホテルの外に出る。
T口先生の弟さんであるKさんに
阿寒湖沿岸のガイドをしていただく。
話は生活に密着した植物が主。
さっそくだが、こちらはクマをも倒す猛毒トリカブト。
食用、狩りのための毒、染料、まじない用、生活用品の材料、
柳葉魚(ししゃも)の言葉のもととなった柳の葉っぱ、
クルミの食べ方・リスの場合・ネズミの場合など。
話は多岐に渡っていく。
晴天の下の阿寒湖がキレイ。
温泉がわき出している「ボッケ」は、
およそ100度に達するそう。
湖の水と温泉のお湯で、
昔はこの岩のあたりが天然の露天風呂だったとか。
遠くを遊覧船が走っていく。
大地が食糧庫で、貯蔵庫で、資材庫で・・・。
大地を収奪の対象とした
典型的な資本主義との落差は大きい。
途中、とても珍しいキノコも採取。
「今晩、味噌汁にして食べよう」と。
12時すぎには「アイヌコタン」に移動する。
阿寒のコタンは古いものでなく、
生活は観光への依存が大きくなっている。
お昼のゴハンはチェプ(鮭)のセット。
オハウにチェプの切り身がゴロゴロと。
小皿はニシンの麹漬(?)。
1時半から、こちらのシアターで古式舞踊。
体調不良の学生が出て、
教員たちはちょっとアタフタ。
(結局、大事なくてホッとする)。
3時からは舞台「満月のリムセ」も見て、
4時すぎには、みんなでホテルにもどっていく。
5時になったところで、
BBQの準備に入る。
「シカの肉を切るのは初めてです」。
いや、それ以前に、
そもそも包丁のもち方から、
あやしい学生も。
6時すぎには、ブタ、ヒツジ、ウシ、トリ、ホタテ、
トウモロコシ、各種野菜が焼かれていくが、
今夜のメインは新鮮なシカ肉。
うまい、うまいと、みんなで9時まで食べていく。
朝のキノコの味噌汁も。
炭起こしから、シカ肉の入手まで、
ここでもKさんにお世話になった。
本当にありがとうございました。
9時半には、全員での片づけが終わる。
それでも、焼き芋をつくるのだとか、
カボチャのケーキをつくってますなど、
若い食欲には限りがない。
キッチン横のホワイトボードには、
いつのまにか落書きが。
こちらは、早々に部屋にもどり、
ネット情報をカシャカシャカシャ。
11時半には、布団に入っていく。
本日の万歩計は、10120歩。
明日は、浦幌の博物館に学んでいき、
夜には千歳から伊丹に帰っていく。
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