EU27ケ国が,統合を一段と深める枠組みの2年以内の立ち上げで合意した。
EU憲法の発効には,まだ時間がかかりそうだが,
各国政府はその方向へ足を進めるということである。
憲法09年発効めざす・EU首脳会談、ベルリン宣言を採択(日経新聞,3月25日)
【ベルリン=下田敏、赤川省吾】欧州連合(EU)加盟国は25日の非公式首脳会議で、統合の将来像を示す「ベルリン宣言」を採択。政治・経済統合を一段と深化させるための枠組みを2年以内に立ち上げることで合意した。EU憲法に盛り込んでいるEU大統領や共通外相の創設、意思決定の効率化に向け、加盟国は調整を本格化する。
欧州統合の出発点であるローマ条約の調印から25日で50年を迎えたのを機に、27カ国は首脳会議で将来のEU運営を協議した。ベルリン宣言は「政治形態の見直しを続けなければならない」と強調、「2009年までに共通の基本原則を見直す」と明記した。議長国ドイツのメルケル首相は演説で「停滞は後退につながる。共通の外交・安全保障政策が欧州には不可欠だ」と述べ、統合深化を訴えた。
新たな体制ではEU憲法が基盤となる。加盟国の拡大、司法・警察分野の政策共通化を進めるうえでも欠かせない。ただ全加盟国の批准が発効の条件で、2005年にフランスとオランダが国民投票で批准を拒んだため凍結状態にある。(21:49)
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