以下は,最近公表された「書き物/論文」類。
「なつかしき仲間 なつかしき日々」は,北海道札幌月寒高等学校同窓会会報『つきさっぷ』第23号(2007年2月28日)に掲載されたもの。
学生時代の思い出話だが,平和を語る願いについても一言ふれる。
届いた冊子をながめてみると,巻頭の文章では,同窓会会長が安保闘争の思い出を書かれていた。
このような冊子にあっても,社会状況というのは反映するものである。
「日本社会にひろがる貧困と格差の克服を」は,日本民主青年同盟『民主青年新聞』2007年4月16日付に,「シリーズ『自然と社会を科学する』」の一環として掲載されたもの。
大学の新入生を読者にイメージしながら,格差の実態,格差が個人問題ではないこと,資本主義の改良は闘いをつうじて行われてきたこと,それを掘り崩しにかかっているのが「構造改革」であること,これらを大きくとらえるうえで経済学の学びが大切だということ。
そんなことを書いている。
「労働者の要求に『家族の幸せ』を」は,労働者教育協会『学習の友』第645号(2007年5月1日)に掲載されたもの。
これは社会の存続と資本主義との矛盾を少子化の側面から論じ,また労資関係を個々の職場の経営者と労働者という狭い視野でとらえるのでなく,政治や経営者集団と労働者家族との社会的対抗としてとらえることを,やさしく論じてみたもの。
根底には「労働力の価値」と現に支払われている賃金の関係,また賃上げ要求の正当性をめぐる理論問題もふくまれており,それについては,論文「『資本論』の中のジェンダー分析」(鰺坂真編『ジェンダーと史的唯物論』学習の友,2005年)から(注6)を参照のこと。
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