5月の兵庫県内の倒産が、負債総額で前年同月の2.1倍に達している。
最大の理由は販売不振。業種では建設。
公共事業が全国展開する大手ゼネコンに集中していることのあらわれでもある。
倒産62件前年比17%増 負債総額91億円 県内5月(神戸新聞、6月9日)
信用調査会社の東京商工リサーチ神戸支店がまとめた五月の兵庫県内の倒産(負債総額一千万円以上)は六十二件で、前年同月に比べ17%増えた。六十件台は四カ月ぶり。件数増に伴い、負債総額も九十一億二千五百万円と前年同月の約二・一倍となった。
原因別は販売不振が三十六件で最も多く、放漫経営十件、赤字累積九件と続く。
業種別は建設が35・5%と最多。食品が29%、不動産・サービスが9・7%だった。
同支店は「小さな飲食店や建設業者などは地元の需要が大半で、景気回復の効果が及びにくい。勝ち組企業との二極化がさらに進んでおり、倒産件数が増え続けるおそれがある」としている。(萩原 真)
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