調査範囲が2つの新聞で異なるようだが、ともかく域内消費・輸出の両面で、東アジア経済全体の高い成長はつづく見通し。
経済面での日本の乗り遅れも明白である。
07年の東アジア成長率8・1%、アジア開銀が予測(読売新聞、7月26日)
【シンガポール=菊池隆】アジア開発銀行(ADB、本部・マニラ)は26日、日本を除く東アジア新興国の2007年の実質国内総生産(GDP)の平均成長率が前年比8・1%増になるとの予測を発表した。
ただ、好調な経済を背景に06年の資本流入額が過去最高の2690億ドルに達したとし、巨額の資金の流れが突然反転するリスクもあると警告している。調査は、東南アジア諸国連合(ASEAN)や中国、韓国など15か国・地域が対象。
東アジア経済は、欧米経済の回復や堅調な域内需要に支えられ、特に中国の成長率が07年も11・0%増の高水準となって全体を引っ張ると見込んでいる。
東アジア経済、07年は8.1%成長・ADB見通し(日経新聞、7月26日)
【マニラ=石沢将門】アジア開発銀行(ADB)は26日、日本を除く東アジアの2007年の経済成長率が8.1%となるとの見通しを明らかにした。8.4%成長だった前年よりやや減速するものの、域内消費や輸出が引き続き好調で2年続けて8%台の高成長になるとみている。
中国、韓国、台湾、香港と東南アジア諸国連合(ASEAN)の14カ国・地域が対象。けん引役の中国の成長率は11%。人民元の上昇や金融引き締めなどでの影響で成長は抑えられるが、08年の北京五輪開催に向けた公共投資や地方の経済開発が高成長を下支えする見通しだ。
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