インド・ブラジル・南アフリカの共同が着々と前進している。
核保有国インドをふくみながら、核廃絶の必要を指摘しているところも重要であり、これに中国、メキシコが加わるならば、核廃絶へのはずみはさらに強くなる。
「南南協力」拡大で一致 印・ブラジル・南ア外相会議(しんぶん赤旗、7月18日)
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【ニューデリー=豊田栄光】高い経済発展を続ける新興国であるインド、ブラジル、南アフリカ三カ国(IBSA)外相会議が十七日、ニューデリーで開かれ、途上国間同士の「南南協力」を貿易、投資、保健、教育など広範囲に拡大していくことで一致しました。
会議後発表された共同コミュニケは、「南南協力」を「途上国の経済自立を助け、強化し、公正な世界経済秩序を保証する手段の一つとして不可欠で重要」と強調しました。貿易・投資の自由化を軸にした経済のグローバル化が、先進国だけの利益とならないようけん制しています。
IBSA外相会議は今回が四回目。首脳会議は昨年九月に初めて開き、今年十月には南アで二回目を予定、IBSAの枠組みと活動を定着させています。自らを「多元的共存と民主主義を共通の原理として結束した途上国のフォーラム」と位置づけています。
会議後の記者会見では、三カ国に中国、メキシコを加えた新興国サミット(G5)構想について、「話し合いを促進していく」(アモリン・ブラジル外相)、「さらに協調を図りたい」(ムカジー・インド外相)と述べるなど、三カ国とも積極的な姿勢を示しました。
また、共同コミュニケは、期限を定めた核兵器廃絶交渉の開始の必要性や、常任理事国の拡大を含む国連安保理の即時改革を強調しました。個別の国際問題にも触れ、イランの核開発問題では、「国際原子力機関(IAEA)の枠内で外交的に解決することを要求」しました。
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