中国の軍事費が増大しているが、胡錦濤主席は、経済の発展にともなう軍隊の近代化を図ると述べている。
軍が党にしたがうべきことが強調されたようだが、何か、念頭される具体的な問題があるのだろうか。
人民解放軍創設80周年 中国国家主席が演説 『国防と経済、協調し発展』(東京新聞、8月2日)
【北京=新貝憲弘】中国人民解放軍が創設八十周年を迎えた一日、北京の人民大会堂で記念行事が開かれ、胡錦濤国家主席(共産党中央軍事委員会主席)が「国防と経済を協調して発展させる」と演説した。海外で中国に対する軍事脅威論が強まる中、経済発展に見合った軍備強化は必要との姿勢を示すことで、軍事費の増大に理解を求めた形だ。
胡主席は演説で「世界の軍事的な動向とわが国が求めるものをしっかり認識した上で、軍隊の近代化を図り、国家の安全と利益に応じた強固で強い軍隊をつくる努力をしなければならない」と訴えた。一方で「党の指揮に従うことは人民解放軍にとって最高の政治的な要求であり、揺らぐことのない根本原則である」などと指摘し、「党が軍を指導する」体制堅持を繰り返し強調した。
記念行事には軍の英雄模範代表や各国の駐在武官など約六千人が出席。江沢民前国家主席や李鵬元首相、朱鎔基前首相ら“前”指導者も顔をそろえ、健在ぶりをアピールした。
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