天木直人・筆坂秀世『九条新党宣言』(展望社、2006年)を読み終える。
民主党と自民党の「がっぷり四つの闘い」について、筆坂氏は小沢党首が実現したことにより期待が高まると述べていた。
「貧困・格差社会」や戦争をしない国のなし崩しに対する不安と不満。
その国民意識の成熟に向けた世論の変化と、これに対する「小沢」民主党の一定の対応。
確かに、そこには双方の角度から分析されるべき問題があるように思う。
他方、天木氏が政治の第三極をつくるための「九条新党」を語るのに、筆坂氏は、自民・公明・民主の議員や支持者をあらかじめ敵にまわすことになると反論する。
まったくその通りだと思うのだが、それにもかかわらず書名は、著者2人の合意であるらしい。
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