神戸のポートアイランドに医療関連企業が集中している。
「医療産業都市構想」とのことだが、それが「構造改革」による医療の市場化と一体のものとならないためのルールが必要である。
医療の市場化に向けた「改革要望」は、強くアメリカ政府からも出されている。
ドイツ系製薬会社、ポーアイ2期に研究所開設(神戸新聞、8月4日)
■呼吸器や循環器病の新薬開発
ドイツ系製薬会社の日本ベーリンガーインゲルハイム(川西市)が、医療産業都市構想が進む神戸市中央区のポートアイランド2期に新医薬研究所を設けることが三日、正式に決まった。ポーアイ2期へ進出するか進出予定の医療関連企業は百七社となった。
同社は二〇〇八年四月までに本社を東京へ移転する一方、本社に併設している研究所を神戸に移す。先端医療分野の研究機関や企業が集積、臨床環境が整った立地を生かし、呼吸器や循環器、消化器などの疾患向け新薬の研究開発を強化する。
進出先は広さ約七千平方メートルの市有地。鹿島リース(東京)が二十年の定期借地権を取得し、鉄筋六階建て延べ約七千四百平方メートルの施設を建設。日本ベーリンガー社が賃借する。従業員は研究職を中心に約百人で、ポーアイ2期に進出した医療関連の民間企業では最大規模。十月にも着工し、〇八年十月の操業開始を目指す。
親会社のベーリンガーインゲルハイムは世界で上位二十位内に入る製薬グループ。
一方、日本ベーリンガー社は川西市矢問三の本社・医薬研究所跡地について「地元に役立つ形で売却を検討している」としている。(内田尚典)
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