アメリカのポールソン財務長官が、中国への不満を表明しながらも、やはり制裁を求める議会の牽制を続けている。
米中関係を途切れさせることなく発展させることを大前提とし、その上で「経済改革」の要請を続けるということである。
中国の遅々たる改革に不満、貿易制裁は逆効果=米財務長官(朝日新聞、9月15日)
[シカゴ 14日 ロイター] ポールソン米財務長官は14日、対中貿易について中国の変化のペースが遅いことに不満を表明する一方、貿易制裁は逆効果として米議会をけん制した。
長官は当地で企業訪問した際、「一方的、懲罰的な制裁の法制化は問題の解決策ではない。貿易戦争を始めることを望まない」と指摘。
「中国との経済関係を安定して維持することが重要だ。中国との取引を維持、発展させ、経済改革のペースを加速するよう説得していくことだ。中国経済の健全性は、世界経済の健全性に影響するからだ」と述べた。
米経済について、失業率は低水準で実質賃金は上昇しており健全との見方を示したほか、世界経済についても力強いと述べた。
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