OECDの報告書は、インドについてははじめてのことであるらしい。91年の「新経済政策」がインド急成長のきっかけとは良くいわれることだが、ここでは80年代以降の経済改革となっているらしい。
インド株の上昇が継続しているが、相当な外資の流入があるようである。「中産階級」の消費力に対する期待が強いことが、投機家たちの売り逃げを抑制する力となるのだろうか。
それにしても、500万円もののハイブリットカーがどれほど売れるものだろう。
インド経済は2ケタ成長可能、OECDが報告書(日経新聞、10月9日)
【パリ=野見山祐史】経済協力開発機構(OECD)は9日、インドに関する初の経済審査報告書を公表した。民間の効率性を生かす改革を加速させれば、2ケタの経済成長は可能だと指摘。具体的には雇用や海外直接投資への規制緩和や、民間企業への銀行融資の拡大などを挙げた。
1980年代以降の経済改革が着実に成果を上げてきたと評価。改革持続で平均所得は10年で倍増すると見込んだ。
【ニューデリー=小谷洋司】インド・ムンバイ証券取引所の株価指数SENSEXは9日急反発し、初めて1万8000の大台に乗せた。11日に発表が本格化する7―9月期の企業業績への期待が高まり、大手財閥リライアンス系の有力企業を中心に幅広い銘柄に買いが入った。
終値は前日比788.85ポイント(4.5%)高の1万8280.24。指数を構成する30社すべての株価が上がった。リライアンス系の通信会社と電力会社がともに10%超の伸びで上昇率の1、2位を独占。現地乗用車最大手でスズキ子会社のマルチ・スズキが同7.8%高で続いた。
自動車用マフラー大手のフタバ産業はインドでの現地生産を始める。スズキのインド子会社と共同出資で生産会社を設立し、ニューデリー近郊に新工場を建設。2009年にもスズキの現地工場向けにマフラーなどの供給を始める計画だ。日系自動車各社が一斉にインドでの生産拡大に動くなか、フタバはまずスズキ向けで同国への足がかりを築く。
新会社にはフタバ産業が51%、スズキの現地子会社、マルチ・スズキ・インディアが49%を出資する見通し。早期に生産規模など詳細を詰め、年内にも工場建設を正式に決める。新工場はマルチ・スズキの生産拠点の近隣に設けるもようでマフラーなど排気系の自動車部品を生産する予定だ。当初の投資額は15億円程度とみられる。
ホンダ、ハイブリッド「シビック」をインドに投入(日経新聞、10月12日)
【ニューデリー=小谷洋司】ホンダはガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド型セダン「シビック」をインドで発売する方針を固めた。販売に必要なハイブリッド車の認証制度が創設され次第、輸入販売を始める。競合他社に先駆けて低燃費のハイブリッド車を投入することで環境分野での先進イメージを訴え、インドでのシェア拡大を狙う。
インド子会社のホンダ・シエル・カーズ・インディアが明らかにした。インドの型式認定制度にはハイブリッド車の区分がないため、同子会社を通じて同国政府に制度変更を要請した。発売は2008年以降になる見通し。完成車には高率の輸入関税がかかり、最終価格は日本の約2倍の170万ルピー(約500万円)程度になりそうだ。
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