小林よしのり・西部邁『アホ 腰抜け ビョーキの親米保守』(飛鳥新社、2003年)を読み終える。
「親米保守」か「親米」でありかつ「保守」であることの矛盾を、自称「反米保守」の立場から語ったもの。
その論調は「反米保守」の「保守」に力点を置いたものではなく、アメリカ政府を「左翼」だとする独特の立場からの「反米」に力点を置いたもの。
とはいえ、その「反米」も、日本が自立した上でのアメリカとの軍事同盟を語るといった具合のものである。
アメリカとの同盟は必要だとの認識である。
少なくともこの本では、靖国史観を前面に立てた「反米」は積極的には展開されない。
後に「反米保守」は「自立保守」へと名称変更をするようだが。
コメント