自衛隊を米軍の指揮下におく「共同統合作戦調整センター」の起動が、2006年2月であったことが判明した。
このような米軍との一体化が、現在の憲法のもとでどのようにして可能だと防衛省は説明しているのだろう。
やはり「自衛のためだ」と言うのだろうか。
日米共同の戦争司令部 昨年2月横田に創設(しんぶん赤旗、12月1日)
日米両政府の在日米軍再編合意に基づく日米共同の戦争司令部である「共同統合作戦調整センター」(BJOCC)が、昨年二月に米軍横田基地(東京都福生市など)に創設されていたことが判明しました。同センターがすでに活動を始めていることは今年六月に在日米軍側が明らかにしていましたが、設置時期が分かったのは初めてです。
同センターの設置は、事実上、自衛隊が米軍の指揮のもとに置かれ、憲法違反の集団的自衛権の行使につながる重大な動きです。
在日米軍再編で日米両政府は、米軍と自衛隊のいっそうの一体化・融合を狙っています。その中核の一つが、米軍と自衛隊との“統合司令部”である同センターです。在日米軍再編の日米合意(二〇〇五年十月)で横田基地への設置が打ち出されていました。
米軍準機関紙「星条旗」十一月十七日付によると、同センターは、同基地の在日米軍司令部の地下施設に設置され、昨年二月実施の日米共同統合指揮所演習で活動を開始。昨年七月の北朝鮮のミサイル発射などにも対応しました。二十四時間態勢で運用され、最大で百五十人が十二時間交代で勤務できます。十一月実施の日米共同統合実動演習でも使用されました。
同センターの設置は、アジア太平洋地域を管轄する米太平洋軍の司令官や日本の軍事当局者と在日米軍司令官との意思疎通をよりよくするのが狙いとされます。刻々と新しい戦況情報が送られてくる「危機行動チーム」のメーンフロアでは、それぞれの部署に米陸・海・空軍、海兵隊の兵士らとともに、それに対応した各自衛隊の兵士が配置されます。
在日米軍再編では、「ミサイル防衛」などを担う航空自衛隊航空総隊司令部(東京都府中市)が、一〇年に横田基地に移設される計画です。同基地に建設される航空総隊の新しい建物は、BJOCCとトンネルで結ばれる予定だとされています。
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