【8月16日(日)】
9時起床の朝であった。
冷蔵庫の残りくだものをつかった、
豪華版特殊栄養ドリンクを
一族3人でわかちあう。
10時半には、外に出る。
伊丹の大阪空港に直行である。
搭乗手続きをすませ、
展望台で、飛行機をながめていると、
すぐに離陸の時間となる。
11時50分には、空にあがる。
窓から下界をながめつつ、
弁当をパクパク食べていく。
3才の新参には、すでに1人分の座席が必要。
次第に、カネのかかる男となっている。
途中、ゴロゴロさせてはみたが、
さすがに、眠らず、
2時前には、初の奄美大島に着陸となる。
予約しておいたレンタカーに乗り込み、
まっすぐ宿に突入である。
「ネイティブシー奄美」というらしい。
旅行はいつも100%相方設計なので、
こちらは、いわれるがままの状態である。
部屋からは、すぐ前に
おだやかな青い海が見える。
新参ともどもグデリと昼寝。
4時には起き上がるが、
ネットはまったくつながらない。
4時半には、新参を起こし、
一族で目の前のビーチに
足をはこんでみる。
新参は、いきなりの砂堀りのあと、
海では、波の洗礼をうけ、
貝殻ひろいなどもやってみる。
この時間、集まっているのは、
多くが地元の人らしい。
気さくに話しかけてくれる
バアチャンズもあり、
「今日は波が高い」と聞かされる。
6時前には部屋にもどり、
からだをあたためて、
夕食の場へと出向いていく。
5~6組の家族だけが
それぞれテーブルをかこむ、
アットホームな空気のレストラン。
3時のおやつが抜けた新参は、
モリモリ、バクバクと食べていく。
7時半から、テレビでお気に入りの
恐竜ものをながめ、
9時前にはグデリと眠りに落ちていく。
こちらも一緒に眠り込むが、
1時をまわったところで、目がさめる。
ベランダに出て、空を見上げると、
星がガシャっと一面に貼りついている。
まわりの明かりが消えていけば、
さらにガシャガシャ貼りつくのだろう。
本日の万歩計は、2563歩。
海での全身運動を補足して
まずまず良しとしておこう。
明日は、海辺遊びの人生らしい。
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【8月17日(月)】
8月17日(月)は、ダンダラ睡眠。
それでも8時起床の朝となる。
ただちに朝食へ。
すでに食べ終わっていた新参は、
窓の外の花や虫に反応している。
こんなハチもどきが、
花の蜜を吸っていた。
パシパシと用意をすませて、
9時30分にはクルマに乗り込む。
奄美大島の北端をグイとまわって、
体験教室の「サンゴとヤドカリ」へ移動。
さらに、ここから「あやまる岬」へ。
2組の子連れ家族たちで、
浜辺の生き物についての解説を聞き、
それらを直に手にとっていく。
新参のお気に入りは、クモヒトデ。
そこら中のものを、
ひっぱり出そうとしている。
各種のナマコにも、なんとかふれる。
しかし、トゲトゲのウニや、
大きめのカニについては、
両手をうしろに組んで
ふれあいを拒否。
引き潮の岩場のポイントを、
あちらへこちらへ歩いていく。
12時半には、現地解散。
その場で、シャワーをあびていく。
クルマで空港方面へと南下し、
目についた店で、
パクパク食事をとっていく。
宿にもどり、さとうきび、
黒糖ミルク、パッションフルーツの
それぞれアイスもかじってみる。
グデリと昼寝に入っていく。
5時すぎに立ち上がると、
講演依頼の留守電が1本。
これで思い出して、
兵庫の機関紙協会に
用事を1つお願いする。
ビーチで砂遊びをして、
7時前には夕食に。
モリモリ食べたところへ、
今夜は、奄美民謡のショーがあった。
「誰か、太鼓をやってみたい人?」
躊躇なく、新参が手をあげる。
「なんだか不安ですけど」(歌手)
それでも新参が太鼓係となっていく。
リズムはまったくはずれていたが、
それでも懸命にたたいていた。
8時には部屋にもどり、
ジョージを読んで、眠っていく。
本日の万歩計は、2159歩。
明日は、グイと南へ下ることになる。
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【8月18日(水)】
8月18日(火)は、6時半起床の朝である。
9時就寝の完全健康リズムだが、
今度は、新参がダンダラ睡眠であったらしい。
さっそく、ネブライザー(吸入)をすませていく。
10時すぎには宿を出て、
一路、南へ進んでいく。
奄美大島南北縦断の旅である。
とはいえ、運転は相方のみ。
こちらは、キレイな景色をながめ、
オオとか、アアとか、いうだけである。
新参は早くから昼寝の態勢。
12時には島南部の古仁屋の港に到着となる。
近くの喫茶店でカレーなんぞをザッと食べ、
1時には半潜水船で出航とする。
船は、加計呂麻島の近くまで移動。
そこで、珊瑚礁やサカナを
船倉からながめるという趣向である。
なかなかおもしろいが、
新参には往復の時間が
退屈であった。
2時半には港にもどり、
かき氷をザクリ。
そして、手安(てあん)の「ゆとりとざわわの宿」へと移動。
「看板も何も出していませんから」
という宿で、捜し当てるのに時間がかかる。
民家改造型の民宿で、
お客は1日多くて2組らしい。
こちらは、小さな、いわば表札。
若いおかみさんと、ノンビリ話をする。
来る途中にあった、弾薬庫跡が話題になる。
「沖縄戦の時期には大変だったんですか?」
「この辺はそうでもなかったけど、
おばあちゃんはいつも『沖縄には足を向けて
眠れない』といっていた。
あの人たちの犠牲のおかけで
奄美の平和はあるのだと」。
奄美諸島も戦後はサ条約で米軍統治下に。
「復帰は1953年。あまり知られていないけどね」。
目の前の川には、
海から小さなサカナがあがり、
石垣にはたくさん蟹もいる。
夕方には、露天風呂で汗をながし、
ゆっくり食事をとっていく。
新参も、心配された発熱はなく、
モリモリ、パクパク、食べていた。
8時をまわったところで、
星をながめに外に出る。
まだ街灯が明るいが、
それでも、天の川がシャキッと見える。
流れ星も、見る間にいくつか。
絵本を読んで、9時にはグデリと眠りに入る。
本日の万歩計は、1136歩であった。
明日もグデリの予定である。
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【8月19日(水)】
6時すぎ起床、健康人生の朝であった。
歯を磨いていると、集落のスピーカーから
近くの学校の校歌なんぞが聞こえてくる。
そして、いつのまにかラジオ体操に。
8時からの朝食だが、
新参も、こちらも、あまり食が進まず。
そろそろ疲れが出ているか。
おまけにケータイが
プツリと壊れてしまう。
起動不能、充電不動の状態である。
これでネット世界とは、
完全に隔絶されてしまった。
こちらは、9時半には、グデリと寝てしまう。
11時に立ち上がると、
相方と新参の姿はない。
壊れたケータイでは連絡がとれず、
1人、スタコラ外に出る。
海をながめ、山をながめ、
日差しにやられた頃に、旧陸軍弾薬庫に到着。
さすがに、この中はちょいと涼しい。
3つの弾薬庫のうち、
最長のものは70メートル。
いちばん奥まで入ると、
コウモリが飛んだ。
ジャマして、すまない。
海や空の青をながめ、
日差しにやられながら、宿へもどり、
水シャワーをあびて、クーラーの下でジッとする。
相方と新参がもどってき、
グデリと一族で横になる。
新参が眠ったところで、
相方は、シュノーケリングに再出動。
新参が起き上がった頃にもどってくる。
加計呂麻島の近くまで行き、
たくさんのサカナにかこまれたらしい。
露天風呂につかり、
夕食は、庭でのバーベキュー。
パクパクと食べ、
からだについた炭と脂の匂いを、
再び、露天風呂で洗い流す。
本日の万歩計は、3794歩。
10時前には、グデリと眠る。
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【8月20日(木)】
ダンダラ睡眠の朝となる。
新参も5時には始動の朝となる。
8時には朝食をとり、
荷物を片づけ、
10時ちょうどには宿を出る。
畳でノンビリできる宿だった。
レンタカーで、グイと北へとって返す。
通り雨が、何度かサッと。
この数日、まっとうな朝食を食べているが、
わがアホダラリズムには、
それがかえって悪いらしい。
明日からは、朝は飲み物だけと決めていく。
新参はただちに眠りこみ、
こちらもウトウトやっていく。
一番大きな街となる
奄美市名瀬のあたりでも
イーモバイルはあえなく敗退。
ネット切断の日々はつづく。
昼前には、大島紬の資料館に到着。
あれこれ見物のあいだ、
新参は、同じ年の女の子と
しばらくキャーキャー遊んでいく。
今日は、昼をジュースだけにおさえてみる。
さらに北へ移動し、
1時半には、3軒目の宿に入る。
「ベアフット・リゾート」というらしい。
海の方をながめてみると、左手から、
サーファーの浜、
海水浴と砂遊びの浜、
珊瑚礁見物の浜とならんだオールマイティ。
便利な場所のようである。
部屋に入って、休憩するが、
新参には、一向に昼寝の気配がなく、
ただちにプールに入っていく。
新参は、喘息対策スイミング歴
1年半の実力をいかんなく発揮。
なかなかの足さばきを見せていく。
風呂であたたまり、
6時からは夕食である。
レストランの大型テレビに映し出された
字幕版「ポニョ」に、
各テーブルの子どもたちが
吸いよせられていく。
7時半には、部屋にもどる。
泳ぎ疲れた新参は、
ただちに、深い眠りに落ちていく。
こちらも、一度はグデリと眠った。
本日の万歩計は、787歩。
あとは、プールでの多少の消費だけであった。
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【8月21日(金)】
ダンダラ睡眠の朝となり、
最終起床は9時前となる。
相方と新参は、すでに食事をすませており、
こちらは冷たい水をゴキュゴキュゴキュ。
新参の要望で、ただちにプールへ飛び出していく。
ほどなく相方は、海へシュノーケリングへ。
こちらも新参と浜へ降り、
人生初シュノーケリングをやってみる。
なるほど、サカナというのは、
こんな近くまで、やってくるものなのか。
カワハギ体型のサカナが多いが、
色とりどりの南洋カラーがまじっている。
新参と、しばし、ヤドカリ探しの時間をもち、
11時にはシャワーをあびて、
クルマでグイッと北へと向かう。
大きな奄美パークの中のレストランで、
地元料理の鶏飯(けいはん)を食べる。
鯛茶漬けの鶏版のようなものだが、
胃腸がすっきりしたこともあってか、
今回の旅行でもっともうまく感じていく。
ザザザザッ、サラサラサラサラッと、
あっという間に茶碗に3杯。
新参は、さとうきびアイスにも完全勝利。
宿にもどり、2時にはグデリと昼寝に落ちる。
夕方からはゴロゴロ人生。
バケツのヤドカリを海にかえし、
6時すぎには、夕食とする。
寝ただけなので、ハラがへらない。
新参は、大型テレビの映画を
「ポニョにしてください」とお願いする。
部屋にもどって、ゴロゴロゴロ。
テレビは、やたらと「20世紀少年」である。
本日の万歩計は、1342歩。
明日は、大阪にもどることになる。
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【8月22日(土)】
11時半就寝、7時起床という
きわめてまっとうな朝となる。
相方と新参の朝食のあいだ、
こちらは冷たいお茶でゴロゴロしていく。
9時半には、一族3人で海に出る。
ヤドカリと遊び、岩場のサカナをながめ、
プールで最後の時間を惜しむ。
11時すぎには宿を出る。
すぐ近くの大島紬村をブラブラ。
そして、頃合いをみて、奄美空港へ。
搭乗手続を終え、
滑走路をながめながら、
ここでも鶏飯を、がっついていく。
う~む、やはり、これがうまい。
2時には、あっけなく離陸。
新参は、ジュースをまたずに
グデリとダウン。
そして、4時には、大阪伊丹空港到着となる。
これにて、今回の奄美大島旅行は、
全巻の終了となっていく。
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