ビデオ『未来をひらく女たち-パート・派遣の現場から』をみる。「均等待遇アクション2003」がつくったビデオである。
(1)なぜ働くことを考える必要があるのか。いくつも要員はあるが、まず親に食べさせてもらえる期間が限られており(親の定年が近いから)、パートナーに食べさせてもらう可能性が低い(サラリーマンの給与が限られている)から。そこから経済的自立の必要性が生まれる。
他に、自立することの楽しさ、仕事をつうじて自分を成長させることの喜びなどの問題もある。
(2)では働くというのはどういうことか。多くが就職するが、それは雇われる人になっていくということ。雇われるためには、給料を受け取ることの見返りとして、自分に「売る」に値する労働の能力がなければならない。
大人に育てられる子どもとして入学した学生が、卒業時には経済的に自立した大人として卒業していく必要がある。その子どもから大人への飛躍の時期が大学時代の4年間。将来への準備が必要。
雇う/雇われるの関係には、相互の依存とともに対立もある。どれだけの給与がもらえるか、休みがもらえるか、労働時間はどれくらいかなどをめぐっては、根本のどころに対立がある。その対立に負けないためには、雇われる側が力をあわせることが必要。ユニオン(労働組合)はその大切な組織。
(3)働く上での女性に固有な障害に何があるか。卒業生たちの体験から紹介。就職活動における差別。職務配置における差別。昇進のための研修参加の差別(これは賃金格差に直結)。そしてセクハラ。
こうした壁の存在を直視するなら、将来を見通すときに、どういう職種で働きたいかとあわせて、どの企業で働きたいかの選択は重要。これを考える上で役に立つのが、『就職四季報(女子版)』など。女性の勤続年数や、女性役員の有無などは、女性のはたらきやすさをはかる大切な指標となる。
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