さて,休憩後の再学習である。
戦後の話となるが,展示は「(GHQは)憲法や教育基本法の制定などで,日本の弱体化を図った」と明記する。
憲法敵視の姿勢は明白である。
戦後世界の独立の地図では,台湾や朝鮮が無視されており,あたかも世界の植民地支配に日本が無関係であるかのような描き方となっている。
5000枚ほどの遺族提供の写真の展示があるが,東条英機の死亡理由は「法務死」(死刑)とある,
A級戦犯の写真は3枚だけだが,特に大きな扱いはない。
人間魚雷「回転」の実物を見る。乗務員は狭い中で,コンパスをつかって敵艦との距離を計算したという。
命中はわずか7隻だけとのことである。
数々の遺品があるが,中国大陸ではいまだに遺骨収拾も追悼もできていない。
両国に本当の「和解」の歴史がないからである。
神道では「神霊」は,靖国にも護国神社にも家庭の神棚にも同時に存在することができるらしい。
だから,靖国神社と各地の護国神社の間に「分骨」のような仲介の儀式は存在しない。
現在では靖国は一宗教法人なので,かりに自衛官が「戦死」し,遺族がそれをのぞむなら「公務殉難者」としての合祀が可能になるらしい。
1時をすぎたところで,駆け足ではあるが,すべての展示を見終え,1Fロビーの小さな食堂に入っていく。
見学者は多いが,この食堂の利用者は多くない。
東京観光のひとつの「名所」と位置づけたツアーでは,外でしっかり食べる場所が決まっているからだろう。
メニューの中から,「海軍カレー」と「海軍コーヒー」を食べてみる。
コーヒーは普通のものだが,カレーにはちゃんと下の案内文がついていた(写真をクリックして拡大して読んでください)。
学生たちは,海軍カレーと現代のカレーを食べ比べており,「最後はやはり甘いもので」と,ソフトクリームなどをなめている。
食事をしながら,H川さんとあれこれ政治の話しをさせていただき,2時前にはお別れする。
9時から2時までの5時間もの長時間のおつきあいをいただいた。
H川さん,どうもありがとうございました。
またお会いしましょう。お元気で。
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