①河野談話には再調査が必要,②強制性がなかった点では安倍首相も「考えを曲げた」「ひよった」ということではない,③村山談話もふくめて本来は修正の必要がある,④しかし時間がないので修正しない。
根っからのオール靖国内閣にふさわしい発言だが,しかし無責任きわまりない発言でもある。
再調査をいうなら,河野談話時の政府による調査の全容をまず公開してくれ。
あわせて従来の「考えを曲げた」わけではなく,2つの談話の修正が必要だと考えているのに,それを対外的に表明もせず,実行もしない内閣が,どうして「ひよって」いないことになるのか,その点もぜひ教えてほしい。
要するに,これは自分たちを支持してくれた自民党内右派勢力に対する下村氏自身の自己弁護だろう。
みっともない。
「河野談話は再調査必要 従軍慰安婦問題 下村副長官が認識」(北海道新聞,10月26日)。
「下村博文官房副長官は二十五日、東京都内で講演し、従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた一九九三年の河野洋平官房長官談話について「個人的には、もう少し事実関係をよく研究し合い、その結果については時間をかけて客観的に科学的な知識をもっと収集して考えるべきではないかと思う」と述べ、再調査が必要との認識を示した」。
「安倍晋三首相も以前は河野談話に懐疑的だったが、首相就任後は同談話を踏襲する考えを示しており、これと食い違う側近の発言は野党から批判が出そうだ」。
「下村氏は講演で、河野談話と、植民地支配を謝罪した九五年の村山富市首相談話について「談話を修正するならもう一度閣議決定し直さないとならない。その時間を考えると、議論している時期ではない」と述べ、閣議決定を変更する考えがないことにも言及した」。
「その一方で、河野談話や村山談話を踏襲するとした首相発言に対し「一国会議員としての発言と首相としての発言は違って当然だ。首相が考えを曲げたとか、ひよったということではない」と述べ、首相が談話内容に必ずしも納得したわけではないとの見方を示した」。
「河野談話は、戦争中の従軍慰安婦が「意思に反して集められた」「官憲等が直接これに加担した」とし、官憲による「強制連行」の存在を認めている」。
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